蛇足(番外編的なもの)

つくづく敵わない

「大輔〜、聞いてよ」


 いつも私は学校の帰り道、大輔に色々なことを吐き出す。

 告白されたとか、嫌なことあったとか、あそこのケーキ美味しいそうだよねとか。些細なことから、本当に困っていることまで、なんでも。

 大輔は話やすいので、ついつい喋り過ぎてしまう。


「どうしたんだ」


 それに加えて、いつも呆れながらも真剣に私の話を聞いてくれる。

 それがとても嬉しくて。

 私はここにいるって認められてるみたいで。


「今日はさ」


 と、話してしまうのだった。


 本当、君には敵わない。

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君は、朝露だった 聖願心理 @sinri4949

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