毎回「好きよ」と先生に嘘を吐くかのように気持ちを伝える女子生徒(主人公)。主人公が「嘘」を吐くたび、先生の本音は?と読みながら気になっちゃいます。一応「教師」と「生徒」で間に壁を作っていますが、一緒にいるときの2人が物語を読んでいて何とももどかしく、そしてとっても「甘い」です。主人公の気持ちや相手の先生の姿、声など繊細に描写されていて夢中になって読んじゃいました。普通に恋愛できない関係だからこそ、ドキドキワクワクしながら読むことが出来ます。とってもおすすめの作品です!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(170文字)
大上という少女と、西町先生の絡みがとにかく素敵でした…!!!読みやすいかつ惹き込まれる文章や、時折混ぜられるひらがなの台詞、そして心に刺さる結末。とにかく「すごいなあ…」と感じた作品です。淡くて美しい恋のお話、よかったら読んでみてください。
どこか密やかな女子高生の恋と、彼女の嘘に翻弄されてくれているようで翻弄されきってくれない先生。息を潜めて相手の出方をうかがって、ひっそりと混ぜこんだ本音を嘘にすり替える、そんなどこか息詰まるような恋の行方。……ずるい大人はやっぱりずるい大人だなぁと、最後はちょっぴりニヤリとしたくなります。気になったら、是非!
青柳さんの物語はどれも素敵ですが、さすがというか、やっぱりというか撫でるように進んでいきます。展開が読めるのに読ませる力が、もう底力だなと思いました。狼少女、いいな。
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