きっとヒーローのいない世界で生命の重さを問う

『ヒーロー』ではなく『傍観者』と『当事者』が居ます。
地球の災害を阻止するべく、選ばれし脳波を持った少女が英雄と言う名目で犠牲になります。
事実を知る少年の同情、そして悔恨の念。
痛快なヒーローの活躍劇では、ありません。
しかしながら英雄の自己犠牲で救われた世界が淡々と、えがかれるのです。
心に疑問符を投げかけてくれる物語です。生命の重さを考えさせてくれます。
ひたひたと深い読後感をもたらす短編を是非。

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