妖怪が風物として受け入れられている世界。彼らは牧歌的で害をなすものとしは描かれない。古老が語る昔話のようで、失われたゆとりが感じられた。
フロリダ生まれ浅草育ちです。おっさん。
暮らしを送るにつれ、望むと望まざるとにかかわらず、折り合いをつけることを学んでいかねばなりません。それはどうも人も、あやかしもそう変わらないようです。公共福祉が変化したり、銭湯が廃れたり、オール電…続きを読む
主人公は母を亡くし、古い家屋を受け継いだ青年、御手洗十三(トミー)です。近頃、家の中で『小豆はかり』という妖怪の声に悩まされ、市役所の妖怪駆除課を訪れました。訪れてびっくり、小豆はかりと思っていた…続きを読む
妖怪はけっして悪ではなく、人のすぐとなりにいる不思議な存在。妖怪とのやり取りは軽快で軽妙。とくに猫又の存在は笑えます。妖怪もの短編の傑作といえるでしょう。小豆の和菓子が食べたくなること間違いなし…続きを読む
妖怪、あやかし、それらを主題とした作品を目にする機会が増えた。一種のブームなのかもしれない。 そんな中、妖怪と人間の日常的な交わりを描いた、妖怪ものの原点ともいうべき作品がこの『暮らしの妖怪帖…続きを読む
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