春夏秋冬、巡る季節と新たな出会い

主人公は母を亡くし、古い家屋を受け継いだ青年、御手洗十三(トミー)です。
近頃、家の中で『小豆はかり』という妖怪の声に悩まされ、市役所の妖怪駆除課を訪れました。訪れてびっくり、小豆はかりと思っていた妖怪は『小豆はかり』ではなく実は『小豆とぎ』でした。
何が問題かって? 2つの種族には明確な違いがあるのですよ。詳しくは本編をお読みください。
市役所に駆除課があったり、妖怪のことを担当する部署があるというアイデアが面白いですよね。楽しいな、楽しいな、と思いながら読み進めました。
楽しいばかりの作品じゃなくて時にはしんみりとするテーマも含まれています。
死を通して知る、生きるということ。

季節とともに訪れる妖怪たちとの出会い。
ほっこり心温まる素敵な作品です。

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