概要
――これは俺と電車の中でCell論文を読む女子との奇妙な論文抄読会の話
【月刊雑誌での小説連載が決まりました!】
都内の大学院に通う大学院生の宗(そう)は、高校から付き合っていた彼女と別れたことをきっかけに、心機一転、隣の県に引っ越すことを決める。一時間近くの通勤電車にも慣れてきた頃、宗はいつも同じ駅から乗り込む女子の手に生物学の論文誌であるCellの論文が握られていることに気づく。周りはスマホをいじるばかりのなかで、熱心に紙の論文を読むその様子が気になり、『Cellの君』と勝手にあだ名をつけて、通勤時間の暇つぶしに観察するようになる。ある時、ひょんなことから『Cellの君』に声をかけることになるのだが――
※医療に関する考証は、叢雲くすり(@souyakuchan)さんの協力をいただいています
都内の大学院に通う大学院生の宗(そう)は、高校から付き合っていた彼女と別れたことをきっかけに、心機一転、隣の県に引っ越すことを決める。一時間近くの通勤電車にも慣れてきた頃、宗はいつも同じ駅から乗り込む女子の手に生物学の論文誌であるCellの論文が握られていることに気づく。周りはスマホをいじるばかりのなかで、熱心に紙の論文を読むその様子が気になり、『Cellの君』と勝手にあだ名をつけて、通勤時間の暇つぶしに観察するようになる。ある時、ひょんなことから『Cellの君』に声をかけることになるのだが――
※医療に関する考証は、叢雲くすり(@souyakuchan)さんの協力をいただいています
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!高専教育の仕組みと裏側、Cellが結んだ恋物語
高専本科、専攻科(本科とは異なる)、国立大学院と渡り歩いてきました。
高専は高校と大学を併せ持った高等教育機関です。
いじめ、虐待、性選択、様々な背景を持った学生が集まります。私自身2つの高専を通いました。その中で、助けたかった同級生への葛藤、対策として踏み込めない教職員へのもどかしさ、そんなことを思い出しながら読ませて頂きました。
私自身は、恋物語まで発展しませんでしたが、どうか主人公2人には輝く未来が待っていることを切に願います。
また、そのような高専の学生が幸せになれるようサポートできる教員を目指したいという事実を再認識致しました。