日本列島が転移した異世界には現代文明が栄えていた!? 龍乃光輝
第1部完
直径4000キロメートルもある巨大な円形の山脈内に、超常現象によって日本が国土ごと転移した。
海から完全に切り離されたことで海洋国家でなくなり、アメリカも他の国々もいない完全孤立となった日本。
転移した星は地球よりはるかに巨大で人工衛星が回り、テレビ放送を発信し、国家や軍、国連と同等組織が存在する現代文明が栄えていた。
もちろん転移した円形山脈もイルリハランと言う国の領土であり、日本は不本意ながら侵略をしてしまったのだった。
そしてこの星に生きる人種は不可思議にも生身で空を飛び、乗り物も全て空を飛ぶよう研究開発をしていた。
当然領土国であるイルリハランは空飛ぶ軍を派遣し、日本も調査として地上を走って異星の地を掛ける。
お互いに宇宙から来ると信じていた異星人と初めて相対した時、銃を向けて挨拶をするか、会話による挨拶をするのか。
文明格差が同じだった場合、果たして日本は、イルリハランは、転移先の星の社会はどんな反応を示すのか。
ただ一つ分かるのが、異星国家として現れた日本が戦おうとまず負けてしまう。
戦わずして勝ちを得るしか生存の道はない。
国家存続を賭けた、全てが手探りな外交が今始まる。
小説家なろうでも投稿しております。オリジナルは「小説家になろう」に投稿しており、そちらでは一話分多く投稿しております。…続きを読む
目次
連載中 全136話
更新
- 登場人物集
- 用語集
- 第一章 国家承認編
- 第1話『小惑星 レヴィアン』
- 第2話『会見』
- 第3話『偵察』
- 第4話『異地』
- 第5話『飛行艦』
- 第6話『報告』
- 第7話『世界地図』
- 第8話『メディア』
- 第9話『提案』
- 第10話『方針』
- 第11話『相談』
- 第12話『記者会見(前篇)』
- 第13話『記者会見(後篇)』
- 第14話『準備』
- 第15話『それぞれの思惑』
- 第16話『お泊り』
- 第17話『タイムリミット』
- 第18話『開戦』
- 第19話『奇襲』
- 第20話『閣僚会議』
- 第21話『議会』
- 第22話『参考人招致(前編)』
- 第23話『参考人招致(後編)』
- 第24話『息抜き』
- 第25話『アーク』
- 第26話『大使館』
- 第二章 政戦編
- 第27話『日本観光 入国』
- 第28話『日本観光 イベント』
- 第29話『未来の日本』
- 第30話『日本観光 最終日』
- 第31話『会合』
- 第32話『修羅場』
- 第33話『羽熊の帰宅』
- 第34話『国内問題』
- 第35話『異星国家対応委員会』
- 第36話『国家級の悲報と朗報』
- 第37話『世界的大変革数時間前』
- 第38話『憶測と推測』
- 第39話『異星国家間メディア関係者交流会(前篇)』
- 第40話『異星国家間メディア関係者交流会(後篇)』
- 第41話『反省会』
- 第42話『日本側信任状捧呈式』
- 第43話『イルリハラン側信任状捧呈式』
- 第44話『異星国家間国交条約調印式(前篇)』
- 第45話『異星国家間国交条約調印式(後篇)』
- 第46話『黒に限りなく近い灰色?』
- 第47話『各国の反応』
- 第48話『水面下での攻防』
- 第49話『視察開始』
- 第50話『超国際会議(前篇)』
- 第51話『超国際会議(中篇)』
- 第52話『超国際会議(後篇)』
- 第53話『決戦前』
- 第54話『いざ決戦の地へ』
- 第55話『アルタラン決戦① アルタラン上陸』
- 第56話『アルタラン決戦② 秘密資料』
- 第57話『アルタラン決戦③ 日本案』
- 第58話『アルタラン決戦④ 多数決』
- 第59話『アルタラン決戦⑤ 敵と悪の違い』
- 第60話『アルタラン決戦⑥ 終結』
- 第61話『決戦を終えて』
- 第62話『国交樹立』
- 第三章 新時代編
- 第63話『活動開始』
- 第64話『モテ期』
- 第65話『アリとキリギリス』
- 第66話『異地担当内閣官房参与の実力』
- 第67話『ムルート』
- 第68話『茶番』
- 第69話『空中鬼ごっこ』
- 第70話『二段構えの工作』
- 第71話『ムルート問題収束』
- 第72話『ヘッドハンティング』
- 第73話『日本と異地のすり合わせ』
- 第74話『ロマン会議』
- 第75話『イルリハラン観光事前協議』
- 第76話『両国の年末』
- 第77話『異星での初詣』
- 第78話『とあるホテルでの一幕』
- 第79話『じゃじゃ馬娘来日』
- 第80話『友達』
- 第81話『出発式』
- 第82話『出航初日』
- 第83話『イルリハラン王国首都指定浮遊都市イルフォルン』
- 第84話『浮遊都市の実情』
- 第85話『異地で人気の意外な家電製品』
- 第86話『深夜の逢瀬』
- 第87話『観光三日目の朝』
- 第88話 『ヴィッツ』
- 第89話『間一髪』
- 第90話 『存在しない保険』
- 第91話『自分のせいで自分が不幸になったのに自分は悪くない言い方するな』
- 第92話 『鍬田美子の説教』
- 第93話『日本ファースト』
- 第94話『畳みかける災難』
- 第95話『Nichi』
- 第96話 『巨木炎上』
- 第97話『エアーチェイス』
- 第98話 『事後面談』
- 第99話 『黒幕』
- 第100話『日本帰国』
- 第101話『決着』
- 第102話『新時代への発破』
- 第103話 『世界一の景色』
- 第104話 『タイトル』
- あとがき
- 外伝 アフター・レヴィアン
- 第1話『レヴィアン落下』
- 第2話『世界情勢 4月~5月』
- 第3話『世界情勢 6月~7月』
- 第4話『世界情勢 8月~9月』
- 第5話『世界情勢 10月~11月』
- 第6話『世界情勢 12月~1月』
- 第7話『世界情勢 2月~4月』
- 第2部 第四章
- 第105話『転後日本』
- 第106話『平和の崩落』
- 第107話『再起』
- 第108話『若井内閣発足』
- 第109話『下準備』
- 第110話『新王の初決断』
- 第111話『事実が真相とは限らない』
- 第112話『まずは知ることから』
- 第113話『0から1』
- 第114話『二択の消去法』
- 第115話『エルマの奔走』
- 第116話『火事場泥棒会議』
- 第117話『抗戦布告』
- 第118話『根拠なき可能性』
- 第119話『生きていた大犯罪者』
- 第120話『連鎖する手掛かり』
- 第121話『闇夜の不法入国』
- 第122話『ウィスラーの誇り』
- 第123話『用意周到』
- 第124話『成果報告』
- 第125話『青天の霹靂』
- 第126話『不名誉除隊』
おすすめレビュー
★169
★で称える
★ ★ ★
レビューを書く
ユーザー登録(無料)をして作者を応援しよう!
登録済の方はログインしてください。
★★★ Excellent!!!
温めの日本国召喚に飽きた方へ さかいす
日本と同等の文化、軍事力を持った未知なる異星国家との交渉を描いた作品。
群像劇ではあるが日本の言語学者と異星軍人の二人が主な視点。食料問題で異星と揉めた時点でゲームオーバー、交渉する異星国家の周辺国の仕掛けを回避せねばゲームオーバーと中々厳しい。
日本人みたいなメンタルの異星国家とのやりとりが微笑ましい。
掴みは弱いので5話までは読んで欲しい。
★★★ Excellent!!!
飛球世界へ国土転移! 微笑み外交で異星人のこころを掴め! カクヨム運営公式
地球に迫る巨大隕石の衝突により、人類は全滅した……かに思えたが、隕石落下の瞬間、日本は本土ごと見知らぬ惑星に転移していた。異星フィリアに転移した日本人たちと、現地の異星国家イルリハランの双方の視点から描かれる、日本国憲法や国際法などが絡み合う外交シーンが興味深いです。
生身で空を飛ぶ異星人リーアンと歴史的ファーストコンタクトをした言語学者の羽熊洋一。彼とリーアンの女兵士ルィルの二人がまったくのゼロからお互いの言葉を学んで、お互いの文化や習慣に触れていく光景に好奇心をくすぐられます。
そして個人レベルの交流から、次第に国家レベルの交渉へと舞台が移る。地面を本能的に忌避する異星人リーアンたちは地下資源が欲しい。一方、日本人たちは貿易を開始しなければ食糧問題で危機に陥る。お互いに交渉カードを隠しながら、無用な戦争を避けるために歩み寄っていく過程にリアリティがあります。
人種の違いはあれど国民性が似ている日本とイルリハランは急速に信頼を深めていくが、隣国レーゲンが日本の地下資源を狙い侵略を開始し、否応なく戦争に巻き込まれてしまう。
一刻も早く異星社会で国家として認められるため、自衛隊、政治家、そして通訳に抜擢された羽熊たち、多く人々が日本の命運を賭けた外交交渉に挑む姿に胸が熱くなりました。
(「未知の惑星へ」4選/文=愛咲優詩)