〔番外編〕最もあやしい話2
少し前に『最もあやしい話』というタイトルのエピソードを公開した。『半実話あやし奇譚』が書籍化されるという内容のエピソードだ。今回はその『最もあやしい話』の第二弾だ。
数ヶ月前のことになるが、あるメールが送られてきた。差し出し人は『半実話あやし奇譚』の書籍化のさいに大変お世話になったT氏。某大手出版社に勤めているプロの編集者だ。
メールの内容は当方の拙作、『ひとつの花に託す。』のことだった。SF系のアンソロジー本の発行を考えている。『ひとつの花に託す。』を収録してみないか?
二作品も続けて書籍化されるなんてあり得ない。きっと夢だ。そうに決まっている――。
頬をつねってみた――痛い。
腕立てをしてみた――しんどい。
ゴボウ茶を飲んでみた――まずい。身体にいいとはいえ、泥水を飲んでる味がする。泥水を飲んだことはないけれど。
どうやら夢ではないらしい。T氏は『ひとつの花に託す。』まで書籍化しようと考えているようだった。
僕の拙作が二作品も書籍化されるなんてあやしすぎる。『半実話あやし奇譚』の連載開始以来、最もあやしい話の第二弾に違いなかった。
◇
ということで、改めてご報告です。『半実話あやし奇譚』に続いて、『ひとつの花に託す。』も書籍化されることになりました。応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
ひとつの花に託す。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893606622
この書籍化も七月くらいにお話をいただいていたんです。でも、やっぱりこちらも正式決定するまで口外禁止でして、ご報告が今になってしまいました。
収録していただけるアンソロジーは『5分で読書/驚愕のミライ』です。全7作品のひとつとして、仲間に入れてもらえることになりました。発売日などの詳細はカドカワストアにてご確認ください(表紙はまだ非公開みたいです)。
カドカワ読書タイム
https://www.kadokawa.co.jp/product/322007000209/
『ひとつの花に託す。』はカクヨムコン5の短編に参加させてもらった作品で、そのさいは一万字以内という文字数制限がありました。だから、一万字以内におさめるためにいろいろ削ったんですよね。
一花の名前の意味。その由来。その他いろいろを削りました。
それに、文章を強引に削ったので言い回しが不自然なところがあったりもしたんです。変だとはわかっているのですが、一万字のくくりがあるとどうしても……。
でも、書籍化では文字数の制限がなくなります。仕事が忙しい時期に修正作業を行なっていたので大変だったのですが、文字数を気にせず自由に加筆・修正できたので楽しかったです。
で、気づくと約一万五千文字に。そういえば、最初に書き終えたときはそのくらいの文字数でした。でも、カクヨムコンに参加するために五千文字ほど削ったんです。今になって思うと、よく五千文字も削ったなと我ながら感心します。えらい。本当によく頑張った!
ということで、カクヨム版と書籍版の『ひとつの花に託す。』は文字数からして全然違います。世界観も編集担当のTさんのアドバイスのもと、少し変更してあります。カクヨム版を読んでくれた方にも書籍版を楽しんでもらえるはずですので、ぜひ本屋さんで購入してください。
一冊といわず、二冊でも三冊でも。
あるいはアマ◯ンとかで購入ボタンをポチっとしてください。
一回とはいわず、二回でも三回でもポチっと。
―― 追記 ――
『ひとつの花に託す。』を公開したのは2020年の1月14日。
『5分で読書/驚愕のミライ』の発売日は2021年の1月14日。
ちょうど一年後の1月14日です。
ただの偶然でしょうけど、運命的ななにかを感じる。笑
〔書籍化〕半実話あやし奇譚(思いもよらない奇妙な体験) 烏目浩輔 @WATERES
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。〔書籍化〕半実話あやし奇譚(思いもよらない奇妙な体験)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。