ヒトではないがゆえに、ヒトよりも純粋に根源的な関係を持つにいたる二者の物語。静かに冷たい肌触りの世界で感じる、あたたかい関係の手触り。秀逸なSF掌編です。
アオト・アキトと申します。 息をするように小説を書くことはできないけれど、小説を書くことで息をすることはできている物書きです。
この作品は出会いを描いた物語だが、それは人と人との出会いではなく、ヒトに近付いたAIと、ヒトから遠ざかった*****との出会いを扱っている。「二人」は電波を介して「会話」を積み重ね、お互いの存在…続きを読む
SFジャンルは今まであまり見ませんでしたが、それを後悔させてくれる作品でした。主人公の抱える孤独と対比して後半の躍動感には宇宙のロマンを感じざるをえません!
電話、メール、SNSと、コミュニケーションのツールは質量ともに進化を続けている。でも、チャットの手段が増えるほど、テレビ電話の解像度が上がるほど、「伝わらなさ」への苛立ちや寂しさは募るばかりだ。…続きを読む
わたしは自我を獲得したと同時に「孤独」の概念を理解した。ここから始まったらきっとぐっと引き込まれたと思う。月の風景も、もっと簡単な言葉で描かれていればきっと人の心に響くと思う。そういう意味では…続きを読む
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