愛する我が子を護りたい、その想いを胸に、地を疾け、空を羽撃き、核を穿つ

 戦争の影響で、レアメタルが枯渇しかけている世界。その国は、スクラップからレアメタルを回収しなければならないほど困窮していた。
 ただし、その回収は命がけの仕事でもあった。スクラップが集結し凶暴に変異し、兵器としても通用しそうなそれを、屠らないと始まらなかったからだ。

 この物語の主人公は、そんな世界にその身を置く紅一点。素敵で綺麗な女性であり、強くて優しい母なのだ。そして、最愛の人を、この仕事で亡くしているのは、哀しくもせつない。

 日々、人々の暮らしを護り戦ってきた主人公たちが、ある陰謀に巻き込まれていく。
 それは、攻め寄るスクラップたちの進化と、思いもよらない戦争への加担。
 主人公たちは、それら、未知の敵に立ち向かっていくが……。

 スクラップたちとの戦闘シーンはスピード感と迫力がある。愛する我が子を背中に庇うべきシーンは優しさが漂う。そして、愛する人を失うシーンは……、悲しみがこみ上げてくる。

 そのすべてが絡み合った最後に、主人公が手にしたものはなんだろうか……。

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