悪夢?現実?

ソノ十一-一霊視点-

 ......あれ、家だ...脚も痛くない....



 ...って、えええぇ!?これってつまり夢オチってやつですか!?もおぉぉ!悪夢すぎだよっ!!


 優世「おい一霊?大丈夫か?」

 一霊「あ、優世!今何時!?」

 優世「あ、もう2時だね。ってもう一時間も経ったのかよ...お前起きるのおーそーすーぎ!」

 一霊「ごめんって!行こ!」

 優世「せやな、」


 一霊「ねぇ優世。」

 優世「なに?」

 一霊「ボク変な夢見ててさあ」

 優世「うん」

 一霊「優世がなんか優人を殺そうとするっていう怖い夢でさー」

 優世「えぇ酷いなぁ、俺そんな事しないんだけど...」

 一霊「そのくらいわーかってるよ!それと、優世、珍しく愛ん家に持っていく物があるんだね」

 優世「うん、まあね。あと一霊、さっきからずっと思ってたんだけど...」
















 優世「死ね」

 一霊「...え?」


 グサッ


 -優世視点-


 一霊が、目の前で、血を流している...なんで?俺こんな事してないよ?でも包丁を持ってる...


 優華「おい!何やってんの前髪で片目隠してるメガネ!」

 優世「...うるさい」

 優華「ってはぁ!?何よこれ...ちょっと!救急!!救急車!」



 届かない事は分かってる。けど...認めたくないんだ、目の前で命の恩人が倒れてる事を...


















 俺は、ゆっくり動けない一霊に手を伸ばした


 end

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届かない救いの手 猫田 @kantory-nekota

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