ため息代行サービス

ため息を誰かが代わりにしてくるという何ともユニークなサービス。
まさにこれから面白いショートショートが始まりそうな気がして仕方ありません！
３話の展開がテンポが良く、最後もきっとあなたを満足させるオチが待っています。
あなたならこのサービス、使いますか？

ため息ってほんと何気なくついちゃいますよね。幸せが逃げる、なんてよく言われますけど、それでもついついしちゃう。

そんなため息を代行してもらえたら……？

ああすごくいい話、って読み始めて、最後はちょっとぞわりとする短編です。

本作で描かれているのは「ため息代行サービス」なる不可解な商売。

日常生活でみんなが思い当たるため息をついてしまう場面。

普遍的なものだからこそ共感をもって読み進められます。

第1話で引き込まれ、そこから一気読み間違いなし！

読みやすい短編の中に、人生や男女関係の妙、そして思わず自身を振り返ってしまうような、

そんな素敵なお話です。

ぜひ読んでみてください。

　喫茶店で溜息を吐いた主人公に、喫茶店の女性はあるアプリを紹介してくれた。それは、溜息代行という珍しいアプリだった。そのアプリを使うと、溜息がカウントされ、スマホに表示されるが、代わりに自分は溜息をつかずに済む。
　このアプリを使用するようになってから、主人公の人生は劇的に変わった。職場の上司や後輩の態度も変わり、仕事がはかどり、定時に帰れた。その時間で家族に食事を作ることもできた。そして結婚、出産を経て、主人公は溜息など忘れて、幸せに暮らしていくことになる――はずだった。

　題名から心温まる物語を想像していただけに、ラストの衝撃がすごかった。
　「あの言葉は、こういう意味だったのか！」と…続きを読む

オモテがあれば、ウラがある
フリがあれば、オチがある

この作品は、伏線とその回収を短い文章にギュッと凝縮した、明快でハッピーでニヤリとするようなエンディングもある、そんな素敵な小説です

すこし・ふしぎなSF要素もあって、面白い上にとても後味が良い物語です。この作品を読んで、あなたも「ため息」ついてみませんか？

自分がつくはずだったため息を代行するサービス。
第一話でいいお話とほっこりし、第二話でサービスの裏側が垣間見え、第三話で……あ、これは自分でお確かめください。

まずショートショートなんで、駅でいえば数駅分で読めます。とりあえず読んでほしい。

ため息を『代行』してくれるサービス。
ため息って無意識にはいてしまうものですが、周りにも、結果的には自分にも影響がでてしまうんですよね。

一話目と二話目の対比、これがまず面白い！
そして三話目で…レビュータイトルの意味が分かると思います(*´∀`)

たくさんの作品をつくってきた詩一さんの描くショートショート。
是非、ちょっとあいた時間にも読めるのでオススメです！