喫茶店で溜息を吐いた主人公に、喫茶店の女性はあるアプリを紹介してくれた。それは、溜息代行という珍しいアプリだった。そのアプリを使うと、溜息がカウントされ、スマホに表示されるが、代わりに自分は溜息をつかずに済む。
このアプリを使用するようになってから、主人公の人生は劇的に変わった。職場の上司や後輩の態度も変わり、仕事がはかどり、定時に帰れた。その時間で家族に食事を作ることもできた。そして結婚、出産を経て、主人公は溜息など忘れて、幸せに暮らしていくことになる――はずだった。
題名から心温まる物語を想像していただけに、ラストの衝撃がすごかった。
「あの言葉は、こういう意味だったのか!」と唸ること間違いなし。
是非、御一読下さい。