赤い死神が空に舞う、銀色の彼女が穢れを払う

フォローいただいたご縁でこの物語に出会いました。更新分まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。

突如として空から発生した巨大な紫の壁が街全体を囲い、人々を閉じ込めるというパニックホラーのような展開からスタートするこの物語。始まり、危機、導き手となる重要人物との出会い、覚醒、くどすぎない説明、そして新たな事件と、話の組み立て方がとにかく綺麗です。
合間合間に主人公の彼女の力や重要な過去を適度に匂わせつつ、途中で笑いも挟むことによって緩急をつけ、退屈することなく読み進めることができました。この書き方はなかなかできるものではないと思うので、素直に羨ましいです。
キャラクターも良い味でている人達ばかりで、個人的には妹のために頑張りすぎてしまった真っ直ぐな彼が、今後良い働きをしてくれると良いなあ、なんて思ったりしています。

幽霊や妖怪、そしてゴシック服を身に纏ったヒーロー(ヒロイン?)らが織りなす、怪異幻想喜劇の物語。
他の皆様も是非読んでみてください。

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