ただただ、極端で、綺麗だった

これを病室で読んでいたことも相まって、考えさせられる作品だった。
死ぬということ、時間をなくすということ、生き返るということ。

読後1日経ってこのレビューを書いているが、未だによくわからない。作者はこの作品を通じて何を伝えたかったか、そのメッセージをうまく汲み取れない自分を愚かに感じる。
この作品の評価をただ陳腐な言葉だけで並べるのは良くないのだろう。だけど、俺の語彙力ではこう表現するしかないのだ。
「ただただ、極端で、綺麗だった」

ヒューマンドラマとしては不完全で、SFとするにはいささか現実的で泥臭すぎる。恋愛もの、家族ものとするにはとてもじゃないがグロテスクだ。
そして同年代の作品としては、綺麗すぎる。
どの方面にしても極端なこの作品の顛末をどうか見届けてはくれないか。きっとあなたにとって価値のある作品になるだろうから。

その他のおすすめレビュー

ネギま馬さんの他のおすすめレビュー12