第14話 車窓から

最近急に暑くなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私はというと、朝、外に出ると日差しがきつくて目が開けられません。強烈な日差しに、これが...紫外線か...!という気持ちになります。6月でこれなら、8月が来たら一体どうなってしまうのでしょうか。



さて、先日大学の登校日があったので、致し方なく大学まで電車で行ってきました。

乗車した時間がラッシュ時でなかったのもありますが、やはり利用者は以前より減っているように感じました。

そういえば進級してから一度も大学に行っていなかったので、なんと3か月ぶりの電車でした。

もう見慣れたはずの車窓からの景色がまるで初めて見る景色の様に感じられて、とても新鮮でした。

山がこんなに近いとか、こんな建物あったっけ、とか景色が移り変わるたびに色々なことを感じました。



今までは単なる景色として楽しんでいたのですが、あの日はなぜかこの見知らぬ景色が自分のふるさとだったら、一体どんな人生を送っていたのだろうと強く感じました。

見知らぬ景色での私の人生が想像できないのと同じように、この景色をふるさととする人たちにとって私の人生は想像もつかないのだろうと思います。

そうして互いの人生が交わることはないけれど、それぞれの日常は続いているのです。

ちょっと遠くまで自転車で出かけて、見知らぬ住宅地に迷い込んだときもこういう風に感じることがあります。私にとっては見知らぬ住宅地でも、誰かにとっては実家なのだと。



読書とは自分にありえたかもしれない人生の追体験である、と誰かが言っていたのを思い出しました。



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