待って見守って

 日本では未だに『家』という発想、感覚が根強い。良くも悪くも一人一人に作用する。
 主人公のそれは相当変わっているようだが、結局のところ『家』は『家』だ。そんな中で血の繋がってない義理の甥に注目し続ける主人公は異色であろう。というより主人公以外彼に残酷なほど無関心なのがさらりと描かれているのが逆に凄味を感じる。
 詳細本作。

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