叔母という全くの他人ではないし、かといって親ほどの責任も期待もない立場から、甥っ子の成長を見守るという視点がとても良いと思いました。
甥っ子の成長する様子と合わせて、旦那の家族を少し外から眺めている嫁の視点になっているところが興味深いです。こういう視点で小説を書くのも面白いですね。
日本では未だに『家』という発想、感覚が根強い。良くも悪くも一人一人に作用する。 主人公のそれは相当変わっているようだが、結局のところ『家』は『家』だ。そんな中で血の繋がってない義理の甥に注目し続ける主人公は異色であろう。というより主人公以外彼に残酷なほど無関心なのがさらりと描かれているのが逆に凄味を感じる。 詳細本作。
心温まるエッセイでした。甥っ子との出会いから10年、そんな彼と筆者とのあゆみと迎えた受験のお話。詳しくは本編をお読みください。伊崎さん、素敵な文章をありがとうございました。
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