入れてはいけない、ではなくて、入れたくないです、はい。なぜって? それは……。あれだけの猫好きだった主人公さえも豹変させてしまうその現実とは?少し可愛いタッチを残したホラー・ミステリーです。
とりあえず読んでください。この一言に尽きちゃいますから。(笑)
・そういうことしちゃう? そういうことしちゃうの!? と背筋がゾッとする話。・美味い話には裏があるの見本。猫好きにとっては地獄、あるいは「本望!」と叫ぶ者もいるかも。・主人公の内面、他キャラクターの細かな心理描写、そこを書くからこそイメージが生きる。そういう的確な描写が出来ていました。・多少グロいものの、ラストはコメディでしめているのも好感が持てました。・飼い猫以外にも野良猫も見かけないとかって描写もあったら良かった。・これは完全に個人の好みですが、●で●になっちゃうよりも、呪い系の方がもうちょいホラーチックかも。
平凡(失礼)な社会人が特殊な規則に直面して面食らう。どこの街でもありそうな出来事が起こすおどろおどろしさは読んだ者だけが味わえる恐怖だ。 市役所の礼儀正しいが事務的な様子、不動産の営業成績が透けて見える対応、いずれも人間臭い。臭い。『くさい』と『におい』が本作では言葉以上に間接的な力を持つ。別に特定の臭いがするのではなく、恐怖から逆説的に臭いを成りたたしめてしまうのだ。 真相は是非本作で……。
もっと見る