概要
嘘は死に等しいと理解せよ
その日、終焉監獄に連れられてきた罪人は、記念すべき99999号の名を賜った。
もはや忘れ去られた罪である『虚偽罪』にて収監された男は、紙とペンを要求した。
そしてその手によって書かれたものは……。
『カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~』四日目
KAC4『紙とペンと○○』参加作品
カクヨム編集部賞《作者》部門選ばれました。ありがとうございます。★100↑感謝致します。
もはや忘れ去られた罪である『虚偽罪』にて収監された男は、紙とペンを要求した。
そしてその手によって書かれたものは……。
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KAC4『紙とペンと○○』参加作品
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それでも罪を犯さなくてはならなかった、世界最後の小説家の物語
嘘は重大な罪悪である。
この物語は虚偽罪という罪を犯し投獄されたある男を中心に展開していく。「嘘は悪いこと」という子供でも分かる論理を広げれば、なるほどこのような解釈もできるのかと心地よい発見がある。着想が非常に面白い。
しかしこの物語の大事なところは、なぜ男は虚偽罪を犯し続けるのか、ということにあるように思う。男は虚偽罪を犯す必要は、実はもう無い。それでもなぜ、罪を重ね続けるのか。きっと自らの存在証明に関わる譲れない部分なのだろう。
男が犯す罪に魅了され、囚われ、変わっていく看守たち。作中に、「包丁は人を傷つけることができる道具だから、取り上げるべきか」という一節がある。これも非常に多…続きを読む