落ちこぼれが送るごく平凡な学校生活〜楽に生きたい『神殺し』〜

かつて神が人々を管理し、支配していた時代。その軛（くびき）から逃れる為、幾人かの人々が立ち上がり、その果てに彼等は『神殺し』を果たした。
それから幾星霜。彼等が最早神話の存在として昇華され、既に伝説の逸話となった時代。神殺しという大罪を果たした男の魂は天へと昇る事を許されず、輪廻の渦に囚われ転生を果たしていた。
しかし、神代の魔術を行使していた彼の体に当世の魔術は合わず、結果魔法が使えない『魔盲』として扱われる事に。元より魔術の類が嫌いだった彼はこれ幸いと平穏に生きていこうとするが……？
「どうしてこうなった」
仕方なく行く事になった魔術学院でそのような事が望める筈もなく、彼は幾多の面倒に巻き込まれる事に。これは伝説となった男が、二度目の生を謳歌（しようと）する物語である。