概要
震災に震える手……差し伸べる手……せめて温もりを……
夢月七海さんの自主企画「同題異話・二月号ーそれでもこの冷えた手が」に参加した作品です。
思ったよりも皆様からの反応が良かったので、試験的に他の自主企画にもこの作品でお邪魔させてもらおうと考えています。
思ったよりも皆様からの反応が良かったので、試験的に他の自主企画にもこの作品でお邪魔させてもらおうと考えています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ありがとうございます。僕たちはあなたたちに助けてもらいました。
当時の記憶は殆どありません。
それでも、母親がそれ以降、地震を異様に怖がる姿を見てきて、本当に悲惨な状況だったのだと頭で理解しています。
まだ寒い冬の早朝。
無残につぶれた瓦礫の山。
黒く薙ぎ払われた焼き野原。
ひどい環境の中で、懸命に誰かを助けようとする人の想いが伝わります。
助かった家族だけでなく、助からなかった方々の姿もたくさん見てこられたからこそ、当事者よりも深い想いを持っているのだと思います。
でも、少なくとも僕たちは支えてもらいました。
今ではあの時の傷跡もなく、綺麗な港町へと復興しました。
帰省するたびにこの街で良かったなぁ、と思えるのです。
あの街があるのも、僕が…続きを読む