傷と再生の物語。

神戸の震災で災害救助にあたった一自衛隊員の当時と二十年後が語られる短編。
短文を重ねて伝えられる被災地の光景は、凄惨の一言に尽き、その中で出会った被災者であるおばあさんの言葉と、その言葉へ二十年越しに返される自衛隊員の言葉が、深く胸に刺さります。
抱え続けた傷と再生の物語です。

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