美味しい珈琲を飲みながら人生について考えたくなる。そんな小説です。

漫然とした大学生活。暗いトンネルから抜けることができない小学校時代。

不思議と重苦しさを感じさせないのは、上質な文章と、良い効果を出している難読漢字、瑞々しい自然描写、時折入り込んでくる友人との喫茶店での自然体の会話が、そうさせているのかもしれません。

ぜひ、ラストまでお読みください。それまでの苦しい道のりが、このラストを彩る過程だったことを知ることができますから。

読み終わった後には、ルノアールに行ってみるのも良いかも。

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