概要
キャンパスに描こう。過去も傷も、空の色も
「この都には、空がないのよ」
舞台は、亡き魔女の呪いによって空の色が失われたとある王都近郊の村。国付きの魔法使いの提言により、村のそばにある、魔女の亡骸が眠る森へ王軍が派遣されることになったという噂が流れてきていた。若さゆえに関心を持たない宿屋の看板娘のシビルからその話を聞いた芸術家のナタンは、反対に焦りを抱く。何故なら彼には、森へ行かなければならない理由があった――――。
※近況ノートに設定を書いてます。
https://kakuyomu.jp/users/seisyouka/news/1177354054887921178
舞台は、亡き魔女の呪いによって空の色が失われたとある王都近郊の村。国付きの魔法使いの提言により、村のそばにある、魔女の亡骸が眠る森へ王軍が派遣されることになったという噂が流れてきていた。若さゆえに関心を持たない宿屋の看板娘のシビルからその話を聞いた芸術家のナタンは、反対に焦りを抱く。何故なら彼には、森へ行かなければならない理由があった――――。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!頭上を染める、本物の空の色。それは、闇をはらい、呪を浄化できるのか……
「この都には、空がないのよ」
始まりの、この言葉が、どうして、こんなに哀しげなのか、わたしには疑問だった。
舞台は、亡き魔女の呪いによって空の色が失われたとある王都近郊の村……。
その呪いを浄化させるために、国が動こうとする矢先、主人公は単身で乗り込んでいく。
そこに渦巻いていたのは、裏切られたことへの憎しみ。見捨てられたことへの悲しみ。
主人公は、それを、どう受け止め、どう昇華させていくのだろう。
最後に疑問が解消された時、主人公の憂いが消えたとは思えなかった。でも哀しいだけの物語ではない。
それが素敵だと思う。
しばらくは、読後の余韻に浸りたい物語……である。