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空の色

空の色

星 霄華

おすすめレビュー

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★★★
★9
3人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 浅葱 ひな
    624件の
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    ★★★ Excellent!!!

    頭上を染める、本物の空の色。それは、闇をはらい、呪を浄化できるのか……

    「この都には、空がないのよ」
     始まりの、この言葉が、どうして、こんなに哀しげなのか、わたしには疑問だった。

     舞台は、亡き魔女の呪いによって空の色が失われたとある王都近郊の村……。
     その呪いを浄化させるために、国が動こうとする矢先、主人公は単身で乗り込んでいく。
     そこに渦巻いていたのは、裏切られたことへの憎しみ。見捨てられたことへの悲しみ。

     主人公は、それを、どう受け止め、どう昇華させていくのだろう。
     最後に疑問が解消された時、主人公の憂いが消えたとは思えなかった。でも哀しいだけの物語ではない。
     それが素敵だと思う。

     しばらくは、読後の余韻に浸りたい物語……である。

    • 2020年6月5日 22:01