概要
古物の声を聞く彼女と、死んだはずの彼。一つの嘘が、禁じられた審理を呼ぶ
古物審理官・聞昭には、古物に遺された「最後の残響」が聞こえる。
泣くもの、嗤うもの、恨みを遺すもの。
忘れ去られた品々は、失われた過去を、死にきれない想いを、今なお語りつづけていた。
簪、硯、匕首、封じられた古画――
彼女が追うのは、一見すれば無関係に見える小さな事件ばかり。
けれどそのひとつひとつは、やがて同じ夜へと通じていく。
小さな冤は連なり、やがて「亡国の証」と恐れられる古画と、消された歴史の真実を指し示しはじめる。
その道の先で出会うのが、大理寺司直・沈淵。
冷ややかで、鋭く、どこまでも疑わしいその男は、死んだはずの名と、亡国の夜に消えた真実をその身に深く宿していた。
刃を交え、疑い合い、ときに背を預けながら、二人はやがて、同じ真実を追う共犯者になっていく。
かつて並ぶはずだ
泣くもの、嗤うもの、恨みを遺すもの。
忘れ去られた品々は、失われた過去を、死にきれない想いを、今なお語りつづけていた。
簪、硯、匕首、封じられた古画――
彼女が追うのは、一見すれば無関係に見える小さな事件ばかり。
けれどそのひとつひとつは、やがて同じ夜へと通じていく。
小さな冤は連なり、やがて「亡国の証」と恐れられる古画と、消された歴史の真実を指し示しはじめる。
その道の先で出会うのが、大理寺司直・沈淵。
冷ややかで、鋭く、どこまでも疑わしいその男は、死んだはずの名と、亡国の夜に消えた真実をその身に深く宿していた。
刃を交え、疑い合い、ときに背を預けながら、二人はやがて、同じ真実を追う共犯者になっていく。
かつて並ぶはずだ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お静かに、封じられた過去の語りが始まります
古物の声を聞けたら、いかなる語りを聞くことでしょう。
自らは歩けず、人の手に掴まれるばかりで使われる物、それらは使われる者つまり使者として無下に扱われ、ひとたび語る機会を得たならば言いたい放題。私達は古物の声を聞けないがために気楽でいられます。
他人の声を聞けたら、いかなる語りを聞くことでしょう。
普段は饒舌なあの人の、押し殺すような語り。いつも無愛想で寡黙な彼の人の、命張り裂けんばかりの語り。私達は他人の声を聞かないがために気楽でいられます。
それでも。
お静かに。過去を語るべき時が訪れたようです。聞き漏らしてはなりません。
人は古物とは違います。語れる場所まで歩くことが出来ま…続きを読む