概要
三万の軍勢迫る黄昏の聖都。異端の才に、国運が託された。全43話完結
宗教共和国の聖都リザルト=レイヴンに、
かつてない危機が重なろうとしていた。
聖都を守る六大卿の一席、
ラーデンブルク公爵の地位は五年間空位のまま。
後ろ盾を失った宮廷では権力者たちの思惑が交差し、
内政は停滞し、腐敗は深く根を張っていた。
そこへ、南方の小国スウェヴィが三万の軍を率いて進軍を開始する。
国軍を動かす軍事総監は不在。
六大卿は派閥の争いに明け暮れ、会議は踊れど進まない。
皇母リザルト=レイヴン四世が最後に頼った相手は、
宮廷の誰でもなかった。
離宮に引きこもり、気が向かなければ絵も描かない。
皇母付きの女芸術家ヴィラン=ウィーグ。
傍若無人で、飄々として、誰にも従わない。
しかし、亡きラーデンブルク公が生涯でただ一人、その才を認め、
すべてを教え込んだ弟子が、この女
かつてない危機が重なろうとしていた。
聖都を守る六大卿の一席、
ラーデンブルク公爵の地位は五年間空位のまま。
後ろ盾を失った宮廷では権力者たちの思惑が交差し、
内政は停滞し、腐敗は深く根を張っていた。
そこへ、南方の小国スウェヴィが三万の軍を率いて進軍を開始する。
国軍を動かす軍事総監は不在。
六大卿は派閥の争いに明け暮れ、会議は踊れど進まない。
皇母リザルト=レイヴン四世が最後に頼った相手は、
宮廷の誰でもなかった。
離宮に引きこもり、気が向かなければ絵も描かない。
皇母付きの女芸術家ヴィラン=ウィーグ。
傍若無人で、飄々として、誰にも従わない。
しかし、亡きラーデンブルク公が生涯でただ一人、その才を認め、
すべてを教え込んだ弟子が、この女
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 絵筆を持つ「異端」が、聖都の運命を背負う日 ~
権力者たちの派閥争いと外敵の進軍という二重の危機の中、皇母が最後に頼ったのが宮廷の誰でもなく、離宮に引きこもる気まぐれな女芸術家だったという選択の意外性が、この物語の出だしを強く印象づける。
ヴィラン=ウィーグという主人公の造形が秀逸で、傍若無人で気が向かなければ絵も描かないという破天荒さと、亡き師がただ一人才を認めた継承者という重みのある背景が同居している。豪快な目覚め方や小姓とのテンポの良い掛け合いに見られるユーモアと、六大卿の腐敗・派閥争いという重厚な政治劇が同じ世界の中で違和感なく溶け合っているのが巧みだ。派手な戦闘の連続ではなく、人間の心がいかに国を腐らせ、また救うのかを静謐に描…続きを読む