概要
1週間先の未来さえ興味が無い偏差値30のJが、何故東京大学に進学したのか。
どの世界からでも、いつからでも、人は変われるーーーその答えがここにある。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!圧倒的ノスタルジーを内包したストリート・受験サクセスストーリー
こ、これは、なんという郷愁。
本作は、90年代LAの生々しいカルチャーの描写が際立つ、「ロス裏通りのギャングライフ」を楽しめる一作となります。
第一章一気読みでの感想となるため、ここから東大生への異色のストーリー展開がされるのでしょうが、冒頭からの特筆すべき内容をいち早く言語化すべくレビューいたします。
まず本作はなんといっても、作者様の確かな知識とハードボイルドな筆致で描かれる作品世界です。
「バド」「シビック」などなど懐かしいワードが冒頭からてんこ盛りです。
それは、容姿や服装、所作にも表れており、さながら映画を見ているような、または当時の映画をみて、文化の違いに憧れを抱いた子供…続きを読む - ★★★ Excellent!!!〝なりたい〟自分はない。だが──〝なりたくない〟自分はある
なりたい自分を夢見る物語は多い
けれど本作が掲げるのは──
〝なりたくない自分にならない〟
という
ひどく現実的で切実な矜持だ
昼は退屈な教室
夜は煙草の煙
酒杯、カード
剥き出しの力が支配する裏通り
その狭間を歩く少年のまなざしは冷静で
勝負の機微のみならず
人間の虚勢や弱さまでも
鮮やかに読み取ってゆく
危うい世界を描きながら
胸に残るのは暴力の眩しさではない
拳より先に思考し
孤独より友を選び
自らを見失わぬための
静かな倫理
乾いた会話と夜更けの食卓
その温度差も──美しい
青春の甘さと夜の苦みが
一つのグラスの底で静かに溶け合う
カードを伏せる指先の向こ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人生というゲームを攻略する少年――ロサンゼルスを生き抜く『J』の物語
ゲーム感覚で世界を読み解く、日本人高校生Jのロサンゼルス青春譚。
ギャングが支配する危険な街で、どの組織にも属さず生きる少年J。
彼の武器は拳でも銃でもない。
相手の心理を読む力、状況を分析する力、そして一手先を読む頭脳。
賭場、抗争、恋愛、友情――。
普通なら巻き込まれたくない世界の中で、Jはまるでゲームを攻略するように難局を切り抜けていく。
しかし、勝負に勝つことと、人生の行き先を決めることは別だった。
ロサンゼルスの街並み、夜のフリーウェイ、流れるヒップホップ、煙草の煙。
1990年代の空気を感じながら、一人の少年が成長していく姿を楽しめます。
青春小説、クライムドラマ、頭脳…続きを読む