概要
生徒と教師の31名は見知らぬ世界に放り出され、弱肉強食の無慈悲な運命が彼らを襲った。
そんなとき必死に抗う彼らの中から頭角を現す者が出た。
八神刀夜、クラス中でも取分け目立たなく大人しかった彼はその本性を見せつけ絶望から仲間を救う。
もう一人、佐藤龍児、不良のレッテルを張られた彼は刀夜の才能に嫉妬しながらも後押しされるように徐々に才能を開花する。
相反する性格の二人はいがみ合いながらも、元の世界へ戻ろうと奮闘する事になる。
だがそれはこの世界の真実を暴く事となるとは知らず。
彼らの何名が元の世界へと帰れるのか……生き残る為のサバイバルが始まる。
※小説家になろう様にも投稿しております
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本能が不敗である事を渇望し始めます
重たいな状況を、冷徹な描写が切れ味よく表現しています。
異世界に放り出された――転移という二文字では足りないと感じるため、敢えて放り出されたといいたくなる、正しくサバイバルです。
未知の怪物、未知の世界、常識が通用しない場面に出くわした時、どうしても邪魔をしてしまう厄介な理性、プライド…その全てが、画面に向かって「そうじゃない」と思わずいってしまう程、物語に引き込みます。
そんな世界で、才能を開花させていくダブル主人公の存在に、私は悲哀、哀愁を覚えてしまいます。
主人公二人が覚醒させていく才能は、この弱肉強食の世界で生き残るためには、絶対に必要な才能だと思います。
思い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異世界に転移して、光る異才……だが、
現実で特に目立たない才能が、ある。
それはこの現実が、その才能を認めないからだ。
さて、ステージが変わったとしよう。ここは異世界だ。
石ころ同然だと思われていたものが、宝玉にも金にもなる。
それを見事に描き出したのが作者さまの本作なのですが、
作中で本人が、頭が良い事で、冷静でかつ恐怖されるキャラを
やり通している。
これは明らかな強さであるけど、本来、主人公とは
こうあるべきなのではないか、と思うのです。
その役割を請け負った彼に、拍手を贈りたいのです。
英雄とは……そのカリスマのあり方を、見つけるガイド、
そうなり得るのがこの作品です!
自信を持って、おススメします!! - ★★ Very Good!!手段は違えども目的は同じ、だが相容れないのは男故か、あるいは・・・
もし、普通の、何の特殊な力も持たない高校生たちが異世界に飛ばされたらどうなるのだろうか?
その質問の大凡の答えは、この小説に書かれている通りであろう。
そこは是非読んで確かめて欲しい。
しかし、それは、決して明るくて楽しくて愉快なものばかりとは言えない。
偏に、ダークファンタジーとも言えるこの小説の面白い点は、一般的な高校生たちの死に様ではなく、むしろ”生き様”である。
右も左も、風習も通貨も分からないこの世界で、元の世界に帰るという目的を胸に一つ一つ懸命に生きる高校生たちの姿こそが読んでいて面白い。いや、彼らの苦しさを読み取るとするならば、ここは魅力と言っておこう。
また、その…続きを読む