無色のパズルを探して組むような感覚は、まるで甘美な麻薬のよう

最初はすべて透明なピース。しかもあちこち散らばって見分けがつかない。
何となく合わせて、つなげて。でも合わなくて。
もどかしい時間が長く続きます。

でもゆっくりと、本当にゆっくりとピースは色を得ていく。
様々な状況に揺り動かされ、振り回される人たち。
やがてすべてがつながるとき、それぞれに待っているのは祝福か、罰か。

緻密に組み立てられた世界観とそれをきっちり纏め上げる作者の頭のおかしさに、
一種の麻薬的な快感を感じられたら十分。
あなたも立派なジャンキーです。

病的な依存性を持つイカレた群像劇にどっぷりハマってみたい方、
是非おすすめしたい。

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