血汐燃ゆるは現世のみ

作者 秋保千代子

無骨で不器用な旦那様はお好きですか?

  • ★★★ Excellent!!!

平安鎌倉時代を思わせる貴族と武家の文化が入り混じる世界観の中、大人たちの思惑によって結婚することになった帰蝶と義高。

もともと他人同士、夫婦仲が上手くいかないどころか、帰蝶は義姉妹たちの妬みによって散々な目に遭うし、無理やり地元・宇治から引っ張り出された義高は慣れない政治に巻き込まれていきます。

ですが、物語が進むにつれ周りの人々の思惑が紐解かれ、いつしか二人も真の夫婦としての絆を育んでいきます。

純愛物語と思いきや、しっかり練られた舞台設定と人物関係図による歴史物語としての読み応えも本作の魅力の一つ。

登場人物はたくさん出てきますが、どの人物もキャラが立っていて生き生きとしています。特に好きだったのは義高の仲間である有王たちですね。巴姉さんかっこいいし。
……でも頼信はうざい!笑

タイトル、エピソードタイトルからも見て取れるように、世界観によくはまったリズムのいい詩的な文体が癖になります。

和ファンタジーがお好きな方や、歴史ものがお好きな方もぜひ、読んでみてください!

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