待ち続ける時間もまた愛を育む

コールドスリープという題材を想像力豊かに描き切った作品です。

長い年月眠っていた主人公の心理描写はもちろんですが、個人的には、眠っていた間に変化した家庭環境にも関心を抱きました。

そして、愛する人が長い眠りにつく悲哀にも心を動かされました。
悲哀などと言ってはいけないのかもしれません。
未来の希望のためにコールドスリープするのですから。
ですが、何年も待ち続ける主人公のことを思うと、やはり切なさが募ります。

とはいえ、二人の愛は確かなものなのだから。
きっと待ち続ける時間もまた愛を育みますよね。
切なさの先にある明るい未来を感じさせる、爽やかな作品でした。




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