妖しいアイツが見えなくなるまで【再編集版】

作者 無月兄

89

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★★★ Excellent!!!

妖怪が見えてしまうがゆえに周囲となじめず、孤独に泣いていた少女にはじめてできた『友だち』は、妖怪の少年『木葉』だった――。

友情から恋へ。恋から愛へ。確かな絆と決定づけられた未来。変えられない明日を、それでもふたりは、自分の足でえらびとってゆく。自分たちの未来を、自分たちの意志で――。

切なくてかなしくて、だけどとても力強い、やさしくてあたたかい物語。読後の余韻が心を震わせます。

★★★ Excellent!!!

抗えない現実に、文字通り命を懸けて抗う二人の、切なくも、相手を思いやる強さを教えてくれる最高の作品です。


妖怪が見えてしまうことで、親にも友だちにも幼い頃から奇異の目で見られ、孤独を感じていた志保。そんな彼女に初めてできた友だちが、白い羽を持つカラスの妖怪の「木葉」だった。

唯一の友だちとして次第に惹かれ合う二人。けれど、その想いを自覚する頃、最大の試練と直面する。
志保の妖怪を見る力が失われていく。
そして、二人が互いを想えば想う程、志保の命が削られていく。

この現実に、二人が出した究極の答えとは。


とても読み易い文章で展開していく本作。全編に渡って二人の仲の良さ、相手を想う気持ちが溢れていて、読んでいて非常に心地良かったです。
時に楽しく、時に切なく、それでも笑いも交えて進んでいくからこそ、ラスト数話は涙無くして読めませんでした。

読み始めから終わりまで、一貫して変わることの無かった私の思い。それは。
私、この作品が大好きです。

是非一度、お手にとってみて下さい。

★★★ Excellent!!!

妖怪が見える志保はある日、自分と同じくらいの年齢の男の子、木葉と出会った。
妖怪が見えるという事で小さい時から孤独を抱えていた志保は、妖怪が苦手だった。

木葉も妖怪であったが、一人ぼっちだった志保に話しかけてくれたり、別の妖怪に襲われてピンチに陥っていた志保を助けてくれたりした事で、定期的に会うようになって、友情が次第に恋に変わっていく。

しかし運命は残酷で、二人が一緒にいられる時間は短かった。

自分よりも大切な存在に気づいた二人が悩みに悩んだ末に行きついた結論は、悲しくて切ない、だけど幸せな未来へと続く希望を残す事だった。

志保の純粋でそれでいて強い想いが読み進めていく度に心に響いて、時には涙し、時にはもどかしさで唇を噛んだりと、感情移入しながら読みました。
志保と木葉の心の揺れを丁寧かつ繊細な文章で綴られており、間違いなく『泣ける』小説です。

自分よりも大切なもの。
貴方にはありますか?

私はまだ見つけられずにいます。
正直、二人が羨ましくなりました(^-^)

★★★ Excellent!!!

完結作品。

主人公・志保には昔から妖怪を見る能力があった。
その力のために周囲となじめずにいた志保を救ったのは、妖怪の少年・木葉。
共に過ごしながら互いに想いを深めていく二人。しかし、成長するにつれて志保の力は薄れ、木葉の姿が見えなくなりつつあった……という、別れを運命づけられた少年少女の物語です。

人間と、妖怪。
種族の壁という決定的な障害に阻まれながらも繋がりを結んでゆく二人の間には純粋な愛情だけがあり、それゆえに別れの切なさが胸を衝きます。
志保と木葉がどのような答えを出すのか。皆様もぜひお確かめください。

★★★ Excellent!!!

読了後のレビューです。

主人公は妖怪が見える少女。
物語を読み始めた時には、登場する数々の妖怪を前に、子供の頃好きだった妖怪と話せるなんて羨ましいなと思ったり、可愛い妖怪の微笑ましい語り口調を前にほっこりしたり。

少しずつ失われつつある、妖怪が見える力を前にしながらもワクワクしたり癒されたり。


読み進めていくうちに、深みを増していく妖怪が見えなくなっていく力と、主人公を苦しめていく現実。

物語の中で描かれているのは、強い想いと見えなくなっても確かにある繋がりです。


主人公志保と妖怪木葉。
ふたりが紡ぐ繋がりと確かな想い。

悲しみの中にある描かれていない幸せが見えた時、私達の日々に励みをくれる何かが見えてくるかもしれません。

★★★ Excellent!!!

ヒロインの志保には幼い頃から「妖怪たち」が見えてしまう。そのために友達ができず、寂しくて泣いていた彼女に手を差し伸べたのは、少年の妖怪「木葉」だった。

白い翼を持つ木葉は悪い妖怪たちから志保を守る。さらには「寂しさ」からも。2人は幼馴染みのように、あるいは兄妹のように仲良く成長し、やがて、友情が恋に変わった。

しかし、大人になるにつれて、志保には木葉が見えなくなっていく。さらには、一緒にいるだけでも大きな代償を払わなければならなくなる。人と妖怪の悲しい定め。

このまま別れるのは嫌だ…!
志保と木葉が悩んだ末に出した結論は――。

2人のキャラが愛らしく、別れの切なさが胸に迫ってくるような物語でした。

よくできた物語は寓話的な意味を持つものではないかと思うんですが、この作品はまさにそう。表面的に描かれていることを超えて、子供から大人になるということ、愛するということ、誰かを守るということ……いろいろなことを考えさせられました。

もちろん、難しい話ではありません。木葉の差し伸べた手を志保が握る場面、漫画のセリフを借りて愛の言葉をかわす場面、夏祭り、遊園地でのデート。志保にしか見えない木葉とのやり取りに、クスッと来たり、ときめいたりする場面がたくさんあります。

そして、志保にも木葉が見えなくなる日が近づいてくる
(木葉からは見えるのがまた切ない)。

2人はその試練をどう乗り越えるのか?
ぜひ本編を読んでください!

★★★ Excellent!!!

この作品の良いところは何と言っても「少年・少女らしさ」が、これでもかというくらい繊細に描かれているところです。
読んでるこっちが恥ずかしくなるようなだだ甘なセリフを吐きまくるわ、痴話喧嘩で時々感情任せの支離滅裂なこと喚くわ、しっかり固めたはずの決心が揺らぎまくるわ。

最近の小説では、やたら達観した・精神的に大人な高校生が増えているので、
こういった「精神的な未熟さ」や「後先考えない勢い」は古き良きというか、一周回って新鮮さを感じますね。
ジブリの映画を見ている気分でした。
やや荒削りな文体もこれらを引き立てるスパイスになってますね。
人間と妖怪、相容れない恋の結末は如何に?
作品を手に取り、自分の目で確かめてみましょう!

★★★ Excellent!!!

主人公の志保ちゃんと妖怪の男の子の木葉の掛け合いがとにかく可愛くて、読んでいてほっこりしっぱなしでした。
登場する妖怪の中にもかわいらしいやつが出てきたり、なんだか人情に溢れていてすごく楽しかったです。
文章も砕けすぎなく、かといって全然堅苦しくないのでとても読みやすかったのも、とても好印象!
かわいくも切ない、そして思わず「たまらん!」と声を上げたくなる、素敵な恋のお話でした。
読後の余韻が心地いいです

★★★ Excellent!!!

妖怪を見ることができる志保。彼女にとって大切な存在は、木葉という妖怪。しかし、ある時から志保の妖怪を見る力が弱まってきて…

鶴の恩返ししかり、異なる存在同士の恋は悲劇に終わってしまう場合も多いものです。
けれど「多い」というだけで、必ずそうなると決まっているわけではありません。
2人が最後に下した大きな決断に驚きつつも感動しました。たとえ見えなくても、ずっとつながっていることはできるのだと思えるお話でした。

★★★ Excellent!!!

周りには見えないものが自分には見える。
孤独でいた少女の前に現れたのは、少し悪戯っ子な妖怪でした。

前半、かわいい猫又に癒されながら読んでいたのですが、ここでもやはり「見えなくなる」というのが泣きポイント。

大好きな愛猫が見えなくなる。そばにいるのに……
しかし、これは作者さんの軽いジャブであったのだ。

そうです、タイトル通りの悲しい展開を主人公たちも迎えていくのですよ。
しかーし、この二人。
強い決意でもってして、ある決断を下すのです。

悲しくも心温まる愛の物語です。

★★★ Excellent!!!

妖怪を見ることができる能力をもつ女子高校生の志保。

彼女が一番親しくしている妖怪の木葉。

逢ったらいつも憎まれ口を叩きあう二人だけれども……。


だんだんと、妖怪を見る能力を失っていく志保。
それを感じ取る木葉。

その二人がお互いの想いを伝えるさま、そして二人の決断に、思わず目頭が熱くなってしまいます……。

二人の想いの行方を、どうかその目で確かめてくださいませ。

★★★ Excellent!!!

女子高生志保と妖怪木葉の異種族間ラブストーリーです!

始めは木葉とケンカのような言い合いばかりしてるシホですが、次第に木葉に魅かれるようになります。
このままハッピーエンドになれればいいのですが……。

両想いになるまでの学園生活やお煎餅ちゃん(←これ重要)のことも丁寧に書かれていて面白いなあ面白いなあと思って油断してました。
タイトル重要!

うわー、何でだ! 切ないだろ! うん、切なかったです。

やっと木葉のことが好きって気付けたのに神様は残酷です。
2人に幸せな時をもっともっと過ごしてほしかった。
でも、悲しいのだけれど悲観的なラストじゃなくて未来を感じさせるラストです。
面白いのでぜひ読んでいかれませんか?

★★★ Excellent!!!

主人公の志保ちゃんは妖怪が見える女の子。小さい頃から妖怪が見えてしまい、そのせいで回りからはちょっと変な子だと思われています。

そんな彼女の前に現れたのは、白い着物の男の子。彼の名前は木葉。白いカラスの妖怪です。

2人は心を通わせ合い、親友以上の関係になるのですが……。

タイトルを思い出してください。

そう、『見えなく』なっちゃうんです。

もう徐々に涙で画面が見えなくなります。

恋人一歩手前のもどかしさや、思いが通じ合った直後の初々しさの描写が抜群な作者さんの切ないお話です。
ぜひ、ハンカチを、いや、タオルをご用意してお読みください!

★★★ Excellent!!!

人はさまざまな出会いを経験し、思いを深め、成長していきます。

それは妖怪でも同じこと。
妖怪もまた出会いを通して何かを学び、思いを胸に抱きながら、成長していくもののようです。

そして、人と妖怪が出会った時。
互いの違いに戸惑いながらも思いを重ね、共鳴し、一緒に成長していきます。

異なる生き物同士の関係はただでさえ複雑なのに、そこに恋愛の要素が加わったらどうなるか。
その答えは、こちらの作品の中にあります。
怒りも悲しみも、安らぎも温もりも、すべてが切なく愛おしい作品でした。

この秋の夜長に一読されてみてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

志保は幼い頃から「妖怪」が見える体質だった。
そのことで怖い思いをしたり、辛い思いをしたりしたのだけど……。

中には、わかり合える「妖怪」もいたりして……。

その妖怪の一人が、木葉だった。

志保は、木葉と一緒に過ごすうちに徐々に心を通わすようになるのだが……。

だんだん。
……だんだん、ね。

見えなくなるんですよ。
志保ちゃんが。
妖怪のことを。

でね。
志保ちゃんと深くわかり合えている木葉だって「妖怪」なわけでね……。

……ここまで読んで頂いたら……。
なんとなく、気づいて頂けました?

そうなんですよ。

見えなくなるんですよ。
木葉のことが。

この二人が、最終的に出した結論とラストまでの展開に涙が……。
あ。
今も思い出して涙が……。

この二人だけじゃない。

二度と会えない別れが訪れたとしても。

きっと側に居る。
見えなくても、触れられなくても、喋られなくても。
きっと側に居る。
そう思える物語です。

★★★ Excellent!!!

主人公の少女は妖怪が見えるのですが、異端のその力を嫌っていました。
でも彼女には木葉という妖怪の友達がいます。
時には彼に漫画を音読させられたり(笑)彼の助言を受けていなくなった猫(何故いなくなったのかは本編で)の気持ちを飼い主に代弁したりと、見える彼女だからこその物語が展開されていきます。
けれど徐々に妖怪を見る力が失われていって…
果たして少女と心優しい妖怪が迎える結末は。
あなたも是非見届けてみませんか?