アイツが妖怪でも。君が人間でも。——私たちに恋はできますか?

抗えない現実に、文字通り命を懸けて抗う二人の、切なくも、相手を思いやる強さを教えてくれる最高の作品です。


妖怪が見えてしまうことで、親にも友だちにも幼い頃から奇異の目で見られ、孤独を感じていた志保。そんな彼女に初めてできた友だちが、白い羽を持つカラスの妖怪の「木葉」だった。

唯一の友だちとして次第に惹かれ合う二人。けれど、その想いを自覚する頃、最大の試練と直面する。
志保の妖怪を見る力が失われていく。
そして、二人が互いを想えば想う程、志保の命が削られていく。

この現実に、二人が出した究極の答えとは。


とても読み易い文章で展開していく本作。全編に渡って二人の仲の良さ、相手を想う気持ちが溢れていて、読んでいて非常に心地良かったです。
時に楽しく、時に切なく、それでも笑いも交えて進んでいくからこそ、ラスト数話は涙無くして読めませんでした。

読み始めから終わりまで、一貫して変わることの無かった私の思い。それは。
私、この作品が大好きです。

是非一度、お手にとってみて下さい。

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