第15話悲情城市

2015年に公開された映画”悲情城市”は候孝賢監督による


日本統治終了の1945年から中華民国建国の


1949年までの4年間の九份の林家の物語である。





「いつもわれらは誰かに支配されている!」


の台湾人の悲痛な叫びは今も耳朶に残る名作だ。


阿妹茶館の方は千と千尋の神隠しの湯婆ばの館。





この辺りは間違いなく夕暮れ時の灯がともる頃は


ジブリの世界にタイムスリップすること請け合いだ。


石段を下まで降り切るとそこは展望台だった。


なんとかここらで商売できそうだが?





そう思いつつ基隆へ帰る。”簡家”ママは風邪でダウンだそうだ。


娘さんらしきその人に表札を渡し、『我祈感冒完治。明年見!』


とメモに書いて。おすすめの牡蠣オムレツを食べた。


味は何とも、今晩の腹具合が心配だ。





夜は有名な基隆夜市に出かけてはみたが雨が降り出した。


かなり大規模な夜市だがびしょぬれ。雨の基隆はほんとだった。

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