その余韻は、誰かを幸せにする。

実に良く出来た物語です。

短い中に、一人の男の人生を見ることが出来ます。最初、高校生ながら、背伸びをして書いているなと思いましたが、最後まで読むと評価が覆りました。

例えば、死神のセリフ。例えば彼女のセリフ。そして彼女の兄の……。全てがラストの風景のためのものだとわかったとき、私は鳥肌が立ちました。そして2度また最初から読み始めたのです。

素晴らしい余韻です。彼の幸せそうな顔が、読み手さえ笑顔にさせてくれます。そして、誰かに伝えたくなる物語でもあります。良い作品をありがとうございました。

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