ラヴィアンローズ

作者 ヒロタカリュウ

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15人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

バラ色の人生、だとか。灰色の青春、だとか。黄金時代、だとか。
色は色々と、人生を彩るものです。
このお話は、人生お先真っ暗、いえ真っ黒になった主人公が初恋の人によく似た女子高生に出会って動き出すという、ありきたりと言えばありきたりな始まりです。

ですが。

散りばめられていく伏線。

優しく、けれど確実にこちらの心を突き刺してくる登場人物のセリフ。

丁寧に、確実に、形を成して紡がれる地の文。

人間心理の真理に迫りつつ、ロマンを突き詰めに突き詰めた文体。

それら全てに誘なわれ、ラストを目撃した時、あなたは淡い感慨に囚われることでしょう。

あるはずがなかった、けれどないはずがなかった青春を追い求めた一人の人間の話、ぜひ一読ください。

★★★ Excellent!!!

きれいな文章でした。一字一句、伏線も含めて無駄のない文章に感だとじました。また、言葉の選びがとても美しいです。知らない単語は一切出てこないのに、簡潔でとても読みやすい良作でした。
文章そのものと、その間にある行間までも読者を楽しませてくれます。是非ご一読ください。出来れば雨が降る週末の朝にでも。拝読時がたまたまそんなタイミングでしたが、とても心地よい余韻に浸れました。

★★ Very Good!!

とっつき易いシンプルな設定で、文章も非常に読み易いです。

謎に包まれた「やり直しの過去」と鮮やかに輝いていた「想い出の過去」との対比が、主人公の苦悩と切なさを見事に演出しています。

話は短く読後感も良いので『雨の日の午後に映画を一本観るつもり』で、一気に読み切るのをオススメします。

★★★ Excellent!!!

 タイムスリップと恋愛。この要素を取り入れた作品は現代文学で言えば『時をかける少女』、古典で言えば『浦島太郎』、漫画ならば『ドラえもん』など、枚挙にいとまがない。

 不可能を超えて愛する者と再会するという要素でいえば、源流は『オルフェウス』や『イザナギとイザナミ』などの神話にすら遡ることができるだろう。

 本作は言うなれば、それらの作品から丁寧に抽出されたエッセンス、熟練のバリスタの手による一杯の珈琲のような作品だ。

 時をかける少女の如き青春の甘酸っぱさ。
 浦島太郎を思わせる、愛の代償への苦悩。
 オルフェウスやイザナギが黄泉路を行くが如く、主人公は愛するものを求め、過去の世界を直走る。

 果たして、彼は先人の轍を踏むこと無く、前だけを見て進めるのか?
 それとも過去の闇を振り返り、愛するものを再び失うのか?

 その結末は是非、この作品を読んで知って頂きたい。

★★★ Excellent!!!

面白いです。たった数話で作者様のお力がわかるので、安心して続きを読めそうです。

基本的には「僕だけがいない街」やリゼロのようなタイムリープものと思われます。主人公は、ある少女を死なせてしまった世界、そして自分が歩んできた年代を色わけで例えようとします。

初恋の人と似た少女に出会い、彼の人生は再び過去に戻される。失ったもの、救えなかった彼女を助けることが出来るのか。そして主人公は、黒く塗りつぶされた世界を変えることか出来るのか。これからが非常に楽しみな作品です(’-’*)♪