苦労知らずのエルフに、現代日本人でも無理なマタギ生活ができるの???
- ★★★ Excellent!!!
マタギというか、山暮らしができる現代人が、いったいどれだけいるのか。
もはや、現代人にとってレッドリスト入りされた絶滅危惧種にもよく似たマタギ生活をしてくださいと言われたら、5000兆円くれなきゃ、やりませんよ、わたしは。そう思うのは、きっとわたしだけじゃないはずです。
そんな超ハードモードのマタギ生活に、花よ蝶よと育てられたエルフの少女リィルが挑む。
リィルの成長を応援したくなる内容ではないですか!
しかし、読者という外側から、生きるために罠を仕掛けたり、キノコを採取したりする、彼女を見守っていると、たまに攻撃力高すぎる飯テロにダメージを受けますから、空腹時に読むことは避けましょう。
エルフの少女の成長物語であり、命をいただくこと大切さも教えてくれる食育物語。
もちろん、それだけではありません。
天狗のお面の謎のおっさんに、存在そのものが人間の脅威のヒグマなどなど、ワクワクするようなことばかり。
そもそも、なぜエルフが九州の山の中に?
ぜひ、読んで確かめてみてください。