京都、バイクちょい乗り草子

すみこうぴ

一、初夏

 初夏は高雄がいい。しかも雨が降った翌日の快晴が一番いい。


 金閣寺、龍安寺、仁和寺の前を走り、福王寺の交差点から国道162号線を北上する。嵐山-高雄パークウェイはお金が要るので、そのまま通過。坂を下った所に清滝川へ下りる小道(府道138号線)があるので、左折して入る。その辺で休憩。

 本来この辺りは秋の紅葉のスポットなのだが、その頃は観光客がいっぱいでゆっくりできない。


 私は紅葉こうようしてる紅葉もみじよりも、初夏の青々としたそれの方が好きだ。木々の下から上を見ると生い茂る緑の葉っぱに初夏の太陽が透き通って美しい。日差しを浴びて光合成を行い、生き生きと育つ生命力溢れる緑が好きだ。


 再び国道162号線に戻り、高山寺を過ぎて緑色の紅葉のトンネルをくぐる。後続車がいなければ、ゆっくりと走りたい。ここは別名「周山街道」と言います。


 中川トンネルを抜け、谷間のゆったりとしたワインディングを走り、笠トンネルを抜けると京北町になる。最初の信号を左に曲がって、更に駐在所の前を左に曲がり、府道363号線に入る。途中真っ直ぐ行くと府道362号線に入りそうになるので、それに気を付けて左折し南丹八木や旧南丹小学校を目指す。 そこから林道の様な細い道を進みます。落ち葉や苔はもちろん、落石も結構ありますのでゆっくりと走りましょう。ここは走ってるだけで涼しいです。国道477号線に出たら左折です。ほぼ道なりで、いつの間にか入ってるって感じかな。


 集落を抜けて池の南端の越畑のY字路まで来たら右の国道には行かず、左の府道50号線を進む。幾つかの集落と峠を越える。道は狭いので対向車に注意だ。初夏なので心配ないが、秋にここを走ると落ち葉でスリップすることがある。


 神明峠を越えたら下り。水尾の集落を過ぎると保津峡に出る。JR保津峡駅に向かう鉄橋の上から、山陰本線を走る列車や嵯峨野観光線のトロッコ列車を見ることも出来るので、「鉄分」が欲しい人は写真を撮ろう。喉が乾いた時は保津峡駅に自動販売機があるのでどうぞ!


 保津峡に沿って走るが道は狭く、愛宕山の登山客も歩いているのでスピードは控えめに。ガードレールをぶち破ると桂川へダイブです。高雄パークウェイが見えてくると保津峡ともお別れ。最後に連続するヘアピンカーブの登りを楽しみながら走ると、嵯峨野の化野念仏寺の近くに出る。

 突き当りのT字路は一方通行なので左折する。この辺は歩行者が多いのでゆっくりと走りたい。

 府道137号線に出たら右折して市街地に帰る。



 いかがでしょうか。新緑とワインディングをたっぷり楽しむコースになってます。正午から2時位の日差しがキツイ時がお薦めです。空気の温度差も楽しみながら、是非走っておくれやす。



※走行データ

金閣寺(京都市北区)-化野念仏寺(京都市右京区嵯峨) 約55km

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