終わりが近付くのが寂しくなる作品です。

最後まで緊張感を持って読みました。
今あとがきまで読み終えて、余韻とともに寂寥感に胸が支配されています。
それだけこの物語のキャラにどっぷり感情移入してしまいました。
この作品に出会ったきっかけは、とあるコンテストでした。
当時既にかなりの文字数があったので、全部読むのは大変だなと思いながら読み始めました。それが気が付いたら最新の更新まで一気に読み終わっていて、「続きは!? 続きはまだなの!?」と禁断症状を起こしていたんです。
百合好きの中でも人を選ぶ作品だと思います。ただ、私は1話目で既に引き込まれたので、好きな人は1話で好きになると思います。
このレビューを読む方は、これからこの作品を読むかどうしようかという方がほとんどだと思うので、ネタバレは控えますが、一つだけ。
私はクレ×エド派です(唐突)。なのでエラーとムサシに苛立つ自分に気付きました。こういう読者って、こじらせると毒者化するから危険なんですけど、でもこういうファンをつくることが作品にとって勝ちでもあるんですよね。商業化した時に文句を言いつつ続巻を買ってくれるので。
私もこれだけ感情移入させる作品を書きたいものです。
素晴らしかった。寂しいから同じ作者さんの他の作品も読んでみよう(難民)。

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