キャラクターの関係性がとにかく魅力的

この小説の魅力は、キャラクターと、キャラクター同士の関係性です。
個性的でどこか歪んでいるキャラクターたち。幾重にももつれ絡まり合い、事件が起こっては度々変化する関係性。
一度沼にハマってしまえばとにかく目が離せません。

特に、歪んだ関係性の百合が読みたい方は必読です。
ヤクにセフレにレズレ、女を取り合う女と女の殴り合い、ケンカップル、殺意を伴う執着などなど……刑務所という特殊な環境ゆえの特殊な関係性が大量に詰め込まれていて「さいきょうのれず」が読めます。これは間違いない。

1話1話がきりのよいところで終わるので少しずつ読んでも大丈夫なのですが、
え、この先どうなるの? この子は大丈夫なの?
とドキドキしっぱなし。
夢中で読んでいたら、電車で降りるべき駅を乗り過ごしたくらいです。

スマホで読むことに慣れなかったり、心惹かれるテーマが少なく、Web小説には苦手意識がありました。
しかし、私はこの小説にWeb小説の面白さを教えてもらったと感じています。

私は14話で沼にハマりました。
あなたはどこでハマりましたか? ぜひ、この小説を読んで確かめてみてください。

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