企画完走記念作品『握れば力、繋げば絆』

 うららかな春の午後、今日もカクヨムは平和だった。

 無数の物語が書かれ、そして読まれてゆく。

 その一角で、一際にぎやかな活況かっきょうに満ちた場所がある。カクヨムのユーザー達は知らないだろう……本社のメインサーバー内、広大な電脳空間では、物語は全て生きているのだ。

 オイルとグリス、火薬と硝煙しょうえんの臭いが充満した、この場所もそうだ。


「はいはーい! みんな、指定された掲載順に移動よ!」


 無数の駆動音に満ちた、このリージョンは『#匿名短編とくめいたんぺんバトルきみのロボット編』のデータ集積所である。今も、巨大なストレージを示す土地に、無数の足音が行き交う。

 見渡す限りの緑と、豊かな大地、そして青い空。

 ロボット達は皆、自分の作品データごと掲載位置を移動しているのだ。


「みんな、ありがとうっ! この調子なら今日も、17時までに終わりそうね」


 桃色ピンクの髪をなびかせ、少女は熱風に目を細める。

 顔をかばった右手は、鈍色にびいろの鋼鉄だ。

 排気熱とジェットの轟音に、オレンジ色のスカートが舞い上がる。

 少女はこのリージョンの管理を任されている。主な仕事は、新作の追加と更新の告知。そして、毎日この時間に全ての物語の掲載順を入れ替えることである。

 その日も、日課の作業が終わりつつあった。

 どの作品も皆、読まれる喜びに笑顔が絶えない。


「おいおい、いきなり俺が一番上に掲載かよ」

「ハッハッハ、PVをガンガン稼ぎな。掲載順はランダムだ、明日にはまた変わるさ」

「今日の新顔がもう並んでるな。俺達も負けちゃいられねえ」

「ああ! このイベントも土日で終わりだ。最後まで俺達で――ん? な、なんだ? 妙な……?」


 いぶかしげな声に、少女も空を見上げた。

 それは、点だ。

 抜けるような青空に、突然の黒い点。やがてそれは、げた紙片が燃え上がるように広がってゆく。

 周囲の声を吸い込み動揺を誘って、あっという間に闇がリージョン全体を覆った。

 咄嗟とっさに少女は、皆を見上げて叫ぶ。


「みんな、決まった掲載位置へと急いでっ! ……この邪悪な気配はッ!」


 少女の眼の前に、暗黒が凝縮されてゆく。

 光を閉ざされた世界の中で、それは徐々に人の姿をかたどっていった。

 そして、冷たく平坦な声が響き渡る。


否定ネガティブセヨ……全テヲ、ウタガエ』

「お前は、誰? いいえ、なに? 何者……まさか!」

『我ハ、A.N.T.I.アンチ……万物ノ対ナル存在。否定セヨ……認メテハ、ナラヌ!』


 A.N.T.I.と名乗った異形の手から、黒い波動が舞い上がる。

 少女は地を蹴り、自分の身を投げ込んで盾にした。

 凍えるように熱く、身を焼くような冷たさが全身をむしばんでゆく。リージョンの管理人として、あらゆる障害を排し、いかなる危機にも対処する……それが彼女の役目だ。

 だが、少女には持って生まれた戦闘能力、戦う力などない。

 想定された敵や戦いなどは、彼女というイラストには望まれていないのだ。


「あああっ! ……もしやと、危惧してたけど……ついに、来たのね」

『卑屈ナ劣等感ヲ授ケヨウ! 我ト同化シ、安寧アンネイナル鬱屈ウックツニ沈ムノダ』


 他のリージョンの管理人達に、聞いたことがある。

 この世の全てが、祝福されて生み出されたものではないとしても……誰もが何かを肯定し、互いに認め合って世界を織りなしている。そうしてカクヨムには、物語がつむがれていくのだ。

 だが、同時に……世界のどこかで常に、否定を司る憎悪ぞうお権化ごんげがいるという。

 それが、目の目に巨体を屹立きつりつさせるA.N.T.I.なのだ。


「お前は……どうして自ら、そんなみじめな存在へと己をおとしめるの?」

『乙女ヨ! 無限ノ多様性ノ内ヨリ、我ハ生マレタ……ホシモ無ク、PVモ上ガラヌ物語ヲ救済スベク、我ハ創造主達ノ心ヲ黒ク満タス。ソレガ何故、イケナイ?』


 移動中の物語達へと、動揺が走る。

 だが、少女は震える身体で立ち上がった。


「落ち込んで自分を駄目だと思うのは、それだけの熱意をそそいだから! 才能という存在の不確かな概念に悩み、他者をうらやねたむ……そのことをわたしは否定しない」

『否定セヨ、夢ヲ見テハナラヌ……可能性ハ、呪イ。ナニヲシヨウト、弱キ者ニハ救イトハナラナイ。唯一ニシテ絶対ノ救済、ソレハ……否定。何故ナラ、我ガ救ワントスル者達モマタ、否定サレタ存在ダカラダ』

「……御託ごたくは結構だわ! このリージョンに、否定されるべき者などいない! そもそも、否定のための否定なんて非生産的だわ。議論にすらならないもの!」


 だが、A.N.T.I.は黒いマグマの奔流ほんりゅうとなって笑う。

 沸騰する闇の化身が、少女を見下ろし飲み込もうとしていた。


『フハハ、結果ヲ否定セヨ……常ニ全テヲ疑エ! ソレハ、ロボットカ? ソノテーマ、モチーフハ……ロボットナノカ?』

「そうよ! そうだと思って生み出された全ては、姿や形を問題にしていないわ」

『ソレハ、短編カ? ソレハ、小説カ? 疑ワシイ……否定セネバ。認メテハナラヌ。ソノ応援ノ数、PV数スラモ疑ワシイ!』

「なにかを否定してないと、自分をたもてないのね。……まずい、このままでは2,500文字を超えてしまうわ。このリージョンの許容する数値を超える……その先は!」


 徐々に、それぞれロボットを描いた物語達が遠のいてゆく。

 リージョン内の情報量が増加し、その中心である少女とA.N.T.I.が沈み込んでいるのだ。

 そのあふれる害意と悪意は、荒れ狂うままに外へも漏れ出ている。連動しているTwitterツイッターmixiミクシィ等、SNSの世界もただではすまないだろう。

 そして、少女は知っていた。

 闇は常に、内なる場所よりやってくる。

 誰の中からも平等に、ほんの小さな、とても大きな感情となって浮かび上がるのだ。


『否定、セヨ! 我ノ根源ガササヤクノダ……』

「やめて……みんなの楽しみを壊さないで! わたしに楽しみを続けさせて!」

『皆ガ我ヲ否定シテイル……我ハ不当ニ攻撃サレテイルノダ。我ノ力ヲ認メヌノハ、我ヲ拒ムノハ――』

「どうにかしてこいつを……駄目だ。切り離せば、外で膨れ上がって爆発する。ここまで質量を増した負の感情、解き放てば他のリージョンもただではすまない」


 高度なネットワーク社会は、人が生み出した時より広がり続けている。それは、表面をなぞって触れる人間達が思うよりも、広大で深い。そして、それぞれが密接に結びついているのだ。

 現に今、少女は外の世界へゆがみが広がってゆくのを感じていた。

 リージョンの管理者として、切り離すことは不可能ではない。

 だが、全てを否定する力を否定すれば、それは火に油を注ぐようなもの。さらなる密度で圧縮された憎悪が暴発すれば、それは吹き荒れる荒らしとなって全てを破壊するのだ。

 遠のく空で、数多の作品達が言葉を交わす。


「くっ! いかん! なんたる……みんな、このリージョンのピンチだ! 彼女を助けねば!」

「だが待てっ! 掲載順を変更するために移動中で、我々は降りることができない!」

「左様……今、不用意に動けば、2,500文字を超過した領域で我々は……」

「そう、文字化けした破損データとなるか、それとも跡形もなく消え去るか」

「無事であっても、本来あるべき掲載順に戻ることは難しい」


 だが、少女の周囲に無数の光が屹立きつりつした。

 どこまでも沈んでゆく世界、許容範囲の限界を超えたこの場所へ……躊躇なく飛び込んできた作品があった。

 その姿に、わずかにA.N.T.I.がひるむ。


『否定スル我ヲ否定スルカ……何故ダ?』


 光がそれぞれ、自分達の根幹を司る姿へと集束してゆく。

 気付けば少女の周囲に、無数の物語が立っていた。


「A.N.T.I.……お前の否定を否定しない。お前もまた、我々と同じく創造主より生まれた。そして、創造主が創造主として創作する限り、お前は存在し続ける」

ユエニ、否定セヨ……コノミニクキ我ヲ!』

いな……お前もまた、パートナー……作品が世に出て旅する限り、共に歩む存在。ならば私は、お前のパートナーとして連れてゆこう」


 巨大な鉄塊はびてち、その全身にはつたが覆って花を咲かせている。

 ノイズ混じりの声が、A.N.T.I.の暗黒に炙られながらも言葉を選んでいた。

 そして、彼の……そう、彼としか形容できぬロボットの声を、愛らしい声が引き継いだ。


「みゃあ!」

ネコマデモガ……否定セネバ! ロボットノパイロットガ猫ナドト! ソノ天才トシカ思エヌ発想、ネタマシキ才能……否定ニ値スル!』

「ふにゃあ……なーご!」

『クッ、貴様ハ……猫ゴトキがロボット作品ダト己ヲ主張スルノカ! 人間ニ伝ワラヌ言葉、言葉デスラ無イ鳴キ声デ、何ヲ語ルノダ!』

「にゃおーん!」

『否定セネバ……我ニ伝ワルコノ想イ……猫如キノ意思ヲ否定セネバ!』


 小さな猫が、うつ伏せに横たわる巨大なスクラップへと駆け上る。

 そして、地鳴りにも似た起動音が響き渡った。

 轟音を響かせ巨躯が震える中、少女の前に宇宙服姿が立つ。

 バイザーで覆われた顔は、見えない。

 だが、はっきりと声が響き渡った。


「俺はブラックナイト衛星……地球を閉じ込めると戦う。読まれる都度戦い、これからも戦い続ける」

『ナラバ否定シテヤロウ! 類似作品ヲ並ベ、ズサンナ引用デオトシメテヤル……我ヨリ優レタ作品ハ否定ニ値スル!』

「俺を……俺達を今、認めたな? 自分より優れた作品と」

『ソウ、妬マシイ……憎ラシイ! 我ヨリモ評価サレ、マブシク、美シイ物語!』

「そこまでわかってるなら、受け止めてやる。お前は誰の心からも生まれる闇、治癒を知らぬ病だ。そのを、肯定してやる!」


 小さな猫が鳴く声に呼ばれて、彼は朽ち果てた巨人へ歩み寄る。

 その背を追う一人の少年が、脚を止めて振り返った。


「彼もね、言ったんだ……言い残してくれた。だから、僕はそれを肯定するよ」

『タダノイイ話風情フゼイガ!』

「ただのいい話? ううん、違うよ……どれもがみな、ただただいい話でしかないんだ。それにね、A.N.T.I.……彼が言ったんだ。いじめっ子をやっつけると、その親が悲しむって」

『原体験カ? 人生ノ切リ売リデナド、物語ハ成立シナイ!』

「A.N.T.I.だって、やっつけるときっと……きっと絶対、作者が悲しむんだ」


 声は言葉を震わせ、連鎖する。

 いよいよ文字数が膨れ、今にもリージョンの外へと飛びなしかねない。そんな危険へと落ちてゆく中、無数のロボット小説に見守り見下され……空の闇が仲間達を星々にしてしまう中でも。この場に集った者達が声をあげる。


「伝統を超え、格闘技をも超えた国技……相撲は女人禁制なれども、この場の誰もがおとこ! そう、優しさを強さに変える者の、心の性別は常に一つ! それが、漢っ!」

「私が妻と生み出したロボットもまた、私達から見てロボットだ。今、神事を司る力士が言うのなら……それを受け取る立場として、応えねばならない」

「そいつを立たせろっ、宇宙服さん! 操縦は俺がする……巨大ロボット戦にはもう、慣れてんだよ!」


 徐々に、錆びて色あせた巨人が持ち上がる。

 その全身に、かつてあった輝きが戻ってきた。

 そして、少女は目撃する。

 さらなる闇へと堕したA.N.T.I.さえも、その威容に数歩下がった。


『ナ、ナニヲ……貴様等ハナニヲスルノダ!』

「うっさいわね! そんなん決まってるでしょ! 私はロボットアイ・ロボット、私達はロボット小説よ!」

『貴様ハ人間デハナイカ、小娘! ロボットトハソモソモ……』

「うっざいんですけど! あんたなんかね、キーンでズダダダに、バリバリドキューンなんだからね!」

『理解不能……! ワカラヌ……ダガ、否定セネバ! 何故ナラバ、我ヨリモ――』


 自らをパートナーと名乗った、役目を終えた鉄巨人が立ち上がる。

 神々しささえ感じる、白銀に輝く巨体だ。

 堪らず黒炎を放ったA.N.T.I.の、そのにらぐ憎悪が四散する。

 応援コメントに換算して、実に10GBギガバイト相当ものネガティブな文字情報が断ち割られた。

 たった一人の男……漢によって。


『何故ダ! 我ガコレホドニマデ否定シテイルトイウノニ……何故!』

「おしえてやろう! それは私が大統領で、鋼の筋肉を持っているからだ!」

『ソレハロボット小説デハナイ! 貴様ハロボットデスラナイデハナイカ!』

「わからぬものを否定し、読まぬ小説を否定する……それは、腹筋運動の際に膝を曲げぬことと同じ! 危険なうさぎ跳びにも似た所業しょぎょう!」

『訳ガワカラヌ……ソノ、訳ノワカラヌテンションダケガ伝ワッテクル!』


 少女は、気づけば隣の少年に手を握られていた。

 二人を振り返り、大統領は白い歯を零して笑う。

 そして……遂に背後に、雄々おおしく猛々たけだけしいパートナーが立ち上がる。各々が人間のパートナーであり、それぞれにパートナー同士のパートナー……全てを否定する存在に対して、このリージョンの存亡を賭けて巨躯きょくが立ちはだかる。

 少年は強く手を握って、叫んだ。


「塔より這い出て、機械のけものに飲み込まれようと……私の意思は示され続けた。その輝きが多くの作品と響き合うからこそ、優劣や上下を超越したふれあいが生まれるのだ」

『アリエヌ! 稚拙チセツナ技術! 未熟ナ発想! 陳腐チンプデ焼キ増シノヨウナ、手垢テアカガツイタ物語……我ヨリモ★ヲ! PVヲ! 何故ダ!』

「お前もまた、そうした作品の一つではないのか? 上を見上げて星々に目を細め、羨ましく、恨めしく思っただろう。だが!」


 少年は天を指差し、今も遠ざかり続ける暗黒の空を見上げる。

 掲載順を改め、今日もまた読まれるための物語がまたたいていた。

 まるで満天の星空。

 少女の手を離れて、彼は一歩を刻む鉄巨人……鋼の巨神へと吸い込まれた。その輪郭が解けて、集結する物語へ融合してゆく。

 自らの掲載順、収まるべき場所を捨てて降り立った意思と覚悟。

 己が帰る場所を守るため、決意が人の姿を象った。


『アリエヌ! ヤハリ、才能ノアル者ハ違トイウコトカ! 我ニソレガナイカラ……思エバソウ、我ハナニモモタズニ生マレタ! 持タザル者ノ怒リトカナシミ、ワカルマイ!』


 少女のパートナー達が、一つになった拳を振りかぶる。

 同時に、少女はA.N.T.I.にはっきりと言い放った。


「わからないよ! だから、教えて! あなたを読ませて!」

『我ヲ? 何故! 同情ナド』

「あなたはそうして、自分を否定し……自分を読んでくれた人まで否定するの? それは数や質、量で語ってはいけないものでしょう?」


 鉄拳が炸裂する。

 無限にも思えた凍える闇が、まるで肉体を持つ人体のように揺らいだ。

 そして、そのまま巨大な拳が開かれる。

 伸ばした片手で、守護神と化した作品群がA.N.T.I.を鷲掴わしづかみにする。

 そのまま駆動音を響かせ、消えゆくA.N.I.I.の声へと絶叫を返す。


『否定セネバ!』

「肯定、人は他者を羨む。だが、それをたしなめるのもパートナーの務めだ」

『我ヲ認メヌ者ナド!』

「にゃふぅぅぅ、うにゃあ!」

『放セ、ドウセ我ヲ切リ捨テル……悪意デ追イ出スノダ!』

「それは容易たやすい! だが、黒き死よ……俺はお前の、その死んだ性根をこそ、倒す!」

『ドウセ読マレヌ、何故ナラ……名モ無キ者達ノ妨害ガアルカラダ!』

「その原因を考えてみてよ! わかったら僕に教えて。星になった彼に代わって、僕が話を聞くよ! そして……いつか君に、”彼”の話をしよう」

『待テ、我ヲ否定セヨ! 我ハA.N.T.I.……創作家ノ全テノ奥底デ繋ガル、無意識ナル負ノ感情!』

「待ったナシ! 喉輪のどわ! そのまま……打棄うっちゃる!」

『否定セネバ、アマリニモ我ガ惨メ!』

「そう作ったのも私達だけどね……エコロジーなロボットである故に、人間は弱い。卑屈な劣等感に安らげば、どこまでも安心できてしまう。だが、それはいけない」

『読マレナイ、★モPVモ伸ビナイ! 誰ニモ認メラレナイ!』

「そういうのに慣れてんじゃねえ! それが嫌ならアレコレやってみろ! 習うより、慣れろだろ!」

『気持チガ落チ込ム! 全テ敵ガ……』

「ならば筋肉を鍛えろ! 運動し、筋トレするのだ!」

『……現実ダッテ、コンナ……ナニヲヤッテモ駄目ナンダ……』

「なにかをやっても、やり終えることはないんだ。そうでなきゃ、塔で労働力の権化ロボットとして使い捨てられてればいい。でも……愚痴ぐちるにしても、やることやらなきゃ始まらない!」


 少女は見た。

 片手で軽々と、真上へ巨神がA.N.T.I.を放り上げる。

 ブン投げられた暗黒のかたまりが、絶叫をほとばしらせた。

 その響きもやがて、遠のいていゆく。

 気付けば、リージョンの沈降は止まっていた。A.N.T.I.が荒れ狂う中で、破壊されつつあった世界のほころびが消えてゆく。

 その中心で、少女は救世主を見上げて微笑ほほえんだ。


「A.N.T.I.、あなたはきっとわたしと……わたし達と同じ場所から来た。なら、最後まで一緒に……同じ場所に連れてくよ。ね、パートーナーのみんな!」


 その日、何事もなかったように、カクヨムのSF作品『#匿名短編バトルきみのロボット編』は掲載順をシャッフル、再配置されて公開された。

 閲覧者達の無数の感想が行き交い、作者が予想され、Twitterが賑わってゆく。

 その影で常に、創作者であるが故の苦しみが闇をはらんでいることを、誰も知らない。妬み、そねみ、嫉妬、羨望……そして自己顕示欲。コンプレックスは時として原動力になる反面、一度卑屈をこじらせれば身の破滅だ。

 だが、少女は今日も作品の全てを見守り寄り添いながら、信じ続ける。

 新たなる匿名短編の企画へと、誰も知らない戦いを語り継ぎながら。







・参加作品一覧(応援数順)


024 - 朽ちた鉄塊の稼働記録

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885466099


017 - 吾輩はパイロットである

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885461223


072 - 黒騎士は待っていた

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885513030


006 - ”彼”の話をしよう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885454671


094 - うっちゃれ! リキシオン

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885531373


030 - エコロジーなロボット

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885469473


014 - 巨大ロボ戦には慣れておこうと強く思った。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885459607


002 - アイ・ロボット

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885452609


119 - カクヨムロボ勢やロボ読者の中で僕が一番うまくこの操縦法を使えるんだ!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885546135


041 - ロボヒトラーの大侵略

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885483559


001 - S.L.A.V.E.’s BRAVE

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885440692/episodes/1177354054885452604

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#匿名短編バトルきみのロボット編 ながやん @nagamono

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