零の斗ですくうのは、僕にとっての『特別』

思春期特有の言葉にできない鬱屈感。

描かれる舞台は、大自然ならではの奔放さと不自由さ、そして産毛すれすれを掠めるような柔らかな不気味さ。

この二つが奇妙とも微妙とも絶妙ともつかぬ形で絡み合い、リアルな質感を伴った空気を醸し出しています。

何者かに呼ばれた主人公は、それを救うのか?
それとも掬うのか?
はたまた巣食われるのか?

『特別』になりたかった。
『特別』だと認めてほしかった。

自分も思春期の頃に密かに抱いていた思いと主人公の気持ちがリンクし、不快でいて爽快、冷たいけれどあたたかいという、えもいわれぬ読後感が胸に広がりました。


ラインは、ちゃんと返信しようね!
既読無視、未読無視はもちろん、適当にスタンプだけ返すなんてのもいけませんよ!!

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