ご縁があったら、またいつか

色覚障害を持つ少女が、その眼に映る世界とどう向き合っていくのか。
幼馴染との純愛や、ある人との出会いを軸に描かれた物語です。
やや強引かなと思える展開があるものの、それを感じさせない描写力は素晴らしいと感じました。

そして、大好きになった一文、「ご縁があったら、またいつか」
see you again の和訳のような言葉ですが、これほどまでに素敵なフレーズを見たことがありません。
作者さまも思入れがあるようで、この言葉をタイトルにした番外編も楽しめます。

タイトルの「カラフリー」
その意味は作中で明かされますが、私は「殻(カラ)」を破って「自由に(フリー)」と感じました。
そんな、さわやかな感動を得られる作品です。


それにしても、年をとったせいか、少女の純愛には涙なしでは読めなくなってしまいました。(^^;)

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