大いなる物語のプロローグは、概して穏やかなものである。約束されたエピローグに向けて、イブラヒム・パシャの「ひとカラ」はクライマックスを迎える。フランソワ一世。イブラヒムをしてスレイマン一世を彷彿…続きを読む
主従の愛といえば、近いのは織田信長と森蘭丸。あるいは定子と清少納言。 互いを理解していたかはさておき、客観的に眺めると歴史の浪漫が感じられます。 本作の主人公もまた、主人に対する愛が深すぎ…続きを読む
日本では最近ようやく注目され始めたばかりでまだあまり情報は多くないと思われるオスマン帝国の話ですが(舞台はたまたまフランスですが、主人公で語り手のイブラヒムはオスマン帝国の宰相です) そういう歴史も…続きを読む
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