【1月25日書籍発売】鈴の蕾は龍に抱かれ花ひらく ~迷子宮女と美貌の宦官の後宮事件帳~

作者 綾束 乙@『迷子宮女』1/25発売&重版

小さな名もなき花は、道に迷いながらも運命へとたどり着く

  • ★★★ Excellent!!!

 中華の後宮で起きた陰惨な殺人事件。
 この小説はそんなショッキングな冒頭で始まります。

 美しさを競う華麗な花々の中で、ひっそりと咲く小さな花。主人公の鈴花は目を離すとどこへ行くかわからない真正の方向音痴さん。そこに現れたのは後宮中の耳目を集める美貌の宦官、珖璉(こうれん)。
 珖璉は鈴花の特殊能力を知り、事件の捜査のために彼女を侍女にします。
 事件にかかわっているうちに、珖璉に恋心を抱くようになった鈴花のその後は、そして後宮全体を巻き込む事件の顛末は……。

 蟲を使う不思議な術の存在が照らす後宮の闇。

 普通なら絶対に交わることのなかったはずの運命が、いま、動き始める。
 

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★★★ Excellent!!!

 権力争いが蔓延る後宮で、行方不明となった姉を探すべく自らも宮女となった鈴花(りんか)。だが生来の方向音痴と言った鈍臭さが足を引っ張り、上手くいかない所か同僚達に冷たく当たられる日々を過ごしていた。… 続きを読む

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