生者を全滅すべく、昔の剣豪たちをよみがえらせた「不屍者」たち。
彼らをたおせる武器は「呪禁刀」のみ!
女子高生、市川雷美は聖林学園を守り、不屍者を滅することができるのか?
剣術×学園×陰陽師×ラブコメ、生者と不屍者の壮大な戦いが幕を開ける。
剣術を知らなくてもおもしろく読めました。
アクションシーンの描き方が理知的で冷静。だからこその緊迫感がある。剣術用語が分からなくても映像は鮮明に浮かぶ。
一方で、剣術を知ってる人にはたまらないであろうマニアックさもある。
アクションかっこよさの裏で、どんでん返しの展開と見事な伏線回収も進行している。
個人的には、ラストシーンが好きすぎます。
結論:全部がかっこいい(語彙力
あとは読めばわかる!
舞台は現代日本の某地にある私立聖林学園。
その近辺にある城址公園にある夜、不気味な城が出現します。
その名も纐血城高校。そこに住まうのは一度死んでから生き返った不死身の剣士たち。
彼らは自分たちを唯一倒せる手段である呪禁刀を集めている聖林学園を敵視し、この世から普通の人間を抹殺し不屍者の世界を作るために襲い掛かってきます。
そんな彼らに立ちはだかるのが、一刀流の剣の使い手「市川雷美」。
彼女はたまたま聖林学園の生徒を襲ってきた不屍者を撃退したことがきっかけで呪禁刀を守り、彼らを倒すことを学園長から依頼されるのですが……。
豊富な剣術の知識と迫力ある描写を下敷きに描かれる一連の戦いはアクション映画を見ているようです。
また、戦闘だけではなく魅力あるヒロインや仲間たちとのやり取り。
そして意外な敵の首謀者と隠された秘密兵器。
ピンチになったかと思えば逆転し、かと思えばまたも窮地にという二転三転するめまぐるしい展開は読んでいて飽きさせません。
また、剣魔といわれる過去の剣豪たちの力をもった七人の不屍者たちとの戦いも「史実ではありえなかったあの達人がもし戦ったら」という想像を形にした実に胸が躍る発想です。
剣術をテーマにした伝奇オカルト学園バトルです。
侍や武術、時代劇が好きな方にもお薦めです。
『不屍者』それは反魂術によって蘇った死者。
なので不死身です!
纐血城高校を根城とし、この世を『不屍者』の楽園にするために画策しています。
彼らを唯一倒す手段は、呪禁刀(じゅごんとう)という刀。
『不屍者』に対抗する目的で設立された私立聖林学園に集められます。
これなら何とか対抗できるのでは、と思いきや。
纐血城高校には、剣豪の妙技宿りし剣魔七人が召喚されます。
詳細は読んでいただきたいですが、いずれもビッグネームの剣豪です。
これは、どう見ても、つ、強い!
対するは、剣術を極めし女子高生雷美。
彼女と、私立聖林学園の面々は果たして、七人の剣魔を打ち倒すことはできるのか!?
アクションシーンはこの物語の真骨頂。
剣豪の技が飛び交い、常に手に汗握る戦い、必見です。
とくに第7章の百人斬りはもう一気に読んでしまいましょう。
キャラクターも、敵の纐血城高校側がやっぱり凄いのですが、実は私立聖林学園の雷美以外のメンバーもなかなか魅力的なメンツだったりします。
雷美は言うまでもないですね。
ストーリー・世界観もアクションを全面に出す上で良く考えられているんです!
彼女の、彼女たちの戦いをとくとご覧あれ!
私立纐血城高等学校。突如出現したその高校は不死者の巣窟であった。
そして、それらを束ねるは天狼星なる死霊術師。
ならば、術士を倒してしまえば良い。だが、そうは容易く事は進まず、七人の剣魔達がその行く手を遮る。
不死者として蘇るにあたって、剣豪剣聖共の技を埋め込まれた正真正銘の怪物達。
その七人の剣魔と対峙するは市川雷美という名の女子高生。
今宵彼女は、伝説を凌駕する。
―――――――――
作品を褒める際に関係の無い他者の名前や作品を出すのは良くないことだと教えられたのだが、これだけは言わせて欲しい。
山田風太郎先生の作品が好きなら読んだ方が良いと。
とある高校のすぐそばに、一夜にして出来上がった纐血城高校。
そこは永遠の生命を与えられた不屍者と呼ばれる者たちがこの世を不屍者の国とするための拠点であり、聖林学園は不屍者を倒すために建てられた特別な高校だった──
そんな舞台設定から連想されるのは、生徒同士のガチ喧嘩ですが、本作はガチで対決する生徒が凄絶な剣術を駆使して戦うというのが最大の魅力となっています。
他校の生徒ながら、行きがかり上聖林学園側の助っ人として太刀を振るうこととなった雷美。
対する纐血城高校の方は、反魂術により古来の有名な剣豪の妙技を宿して生まれた剣魔たち。
息をつかせぬ迫力のバトルシーンは、自ら剣術を習得されている作者様ならではの凄みのある描写になっており、一読の価値があります。
雷美の百人斬りも壮絶ですが、十七歳の不屍者として甦った剣魔たちも魅力的なキャラクターで、思わず感情移入してしまいます。
剣術の極意を存分に堪能できるほか、智謀策謀が巡らされた展開にもハラハラすること間違いなし。
映画になったら物凄い迫力になるだろうと、想像しただけでワクワクする大作です!
現代に突然甦った不死の存在、『不屍者』。
対抗するは学園長・蝉足篠が率いる私立聖林学園。
『不屍者』を倒すことができるのは、唯一、呪禁刀のみ。
だが、不屍者が自分達の脅威となる呪禁刀を見逃すはずがなく。
強奪舞台により、呪禁刀が奪われそうになり――。
そこに居合わせたのは聖林学園の生徒ではない、一人の女子高生。
市川雷美となのる小柄な彼女が日本刀を握った、その時――。
作者様の日本刀に関する知識が存分に詰めこまれた圧巻のバトルシーンの数々!
魅せられてしまったらもう、最後まで読まずにはいられません!
ぜひお楽しみください‼
突如城址公園に現れた纐血城高校。
そこでは『不屍者』たちが集い、彼らだけで世界を作ろうと着々と準備を進めていた。
その纐血城高校が戦いを挑んだのが、聖林高校。
何故なら、『不屍者』を倒せる方法を唯一隠し持っているからだ。
学園長蝉足篠は、不屍者に唯一対抗できる呪禁刀の遣い手を全国から招集。
学園内には様々な剣術の遣い手が集まり、籠城を始めたのだが……。
……と、あらすじを書きながら思いました……。
実際は、ものっすごい伏線が張ってあるので、あっさり書けないんですよ!
巧い具合にひっくり返されたり、ミスリードされたりするので、正直、「この小説は、完結してからレビューを書かねば」と思ったのですが……。
今、読んで欲しい!!
掲載中の今、読んで欲しい!!
特に、大見出し『第7話 百人斬り』の部分なんて、これ、掲載中に読めて、めちゃ良かった!
映画観ているみたいな……。コメントで他の方もおっしゃってたけど、小さな仕草のひとつひとつがもう、練られている!
ここのエピソードの数字見て。
第7話 3 『1~29』
ね? なんの数字だと思う? これ。
で。この数字、続いてるでしょ?
ね? わかるでしょ?
なんの数字だと思う? ヒントは大見出しの人数です。
ここ、めちゃくちゃ、格好良かったぁぁぁ!!
現在、籠城していた状態から開戦に至っています。
戦いの火ぶたは切って落とされた。
過去の剣豪に、現在のサムライ達がいかに挑むか。
とくとご覧あれ!