なんて妖艶な赤

 としか言いようがないですね、はい。
 女将が昔話を語るだけの短い物語ですが、キーワードや秀逸な表現が上手く散りばめられていて、読んでいるだけで容易く想像でき、ぞくぞくしてきます。実際にあったかもしれない、昔話として残っていそうなところがより怖い……。
 繰り返される表現が、特に秀逸ですね。それに、聞き手がこの後どうなったのか……想像を掻きたてられます。

 これ、ちょうど彼岸花が咲いている時期に読んだら、もっとぞくぞくしたでしょうなあ……読む時期間違えたかも。

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