案内人の語る先には……

辺り一面紅に染まる彼岸花。
近くの民宿からでも小一時間かかる場所に彼岸花の群生地があるという。

群生地まで道案内をする傍ら、彼岸花について語り出す……。

そもそも彼岸花とはどんなものか、これから行く群生地にはどのようにして彼岸花が咲いたのか、と。

案内人の語り口調で進んで行くストーリーは、まるで案内人とともに読み手が群生地に案内されているかのように引き込まれていきます。
そして案内人のまとわりつくような語り口調に恐怖を覚え、ハッとした時にはもう……。


読み終えた頃には辺り一面紅の海になっていることでしょう。

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